第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

やぁどうも

実家の居間のテレビが新調されました。
買ったのは妹で、地上デジタル放送対応の大きなやつ。

「迫力あるねぇ」
「芸能人の化粧とかよく見える」

手軽にアナログ放送と見比べられるので、
画質の差やフォローしている情報を知るにつけ、
我が家も随分と現代技術に取り残されていたと気付きます。


そして御役御免となり、引き取られていった21インチのブラウン管テレビ。
これは今をさかのぼること23年前に買ったもので、
故障知らずで長いこと我が家の娯楽を支え続けた古強者です。
そしてまだ映ります。

「よく働いてくれた」

何か特別な思いがありました。
同じだけの気持ちで、新しいテレビを使って行きたいものです。

-*-*-*-
その後、妹と買い物に行った帰り道、
運転中の私は、路側帯に奇妙な物体を認めました。

「うおぉっと!」
「な、なになに?!」

状況を飲み込めない妹が、声を強張らせます。
すぐ先で左折し、適当な場所で停車させました。

「亀が居た」
「かめぇ?」
「お前ちょっと待ってろ、あいつ、あんなところに居たら轢き殺されるぞ」

走って引き返すと、ヨタヨタ歩く亀はまだ無事でした。
あと10cmのところで車道へ入ってしまうところです。
手早く救出し、車へ戻ります。

「ほら」
「うわー……本当に亀だ」
「近くの田んぼから這って来たんだろうな」

亀を助けるのは、これで二度目です。
数年前、実家の駐車場前でウロウロしていたものを保護しました。
近くの大きな用水路で、浅瀬を見つけて放したのを憶えています。

「運転するから、お前が持っててくれるか」
「いいけど、どうするの」
「また川に放すしかないな」

ここらの水田は、大体が同じ川から導水しています。
それにしても、クサガメと思しきこいつは───

「……くさい」
「まるでドブの匂いだ」
「痛い痛い、あんたちょっとジッとしてなさいよ」
「帰ったら手ぇ洗えよ」

数年前に初めて亀を保護した数日前、私は亀の死体を見ました。
やはり轢き殺されていて、あの頑丈な甲羅が無残に破壊され、
およそ体内がズタズタにされたであろう、路側帯での痛々しい姿。
今でも容易く思い起こせるほど、強烈な映像でした。

一匹目の亀は駐車場でしたが、今回は路側帯。
「これはあの朝の再現だ」と云わんばかりです。

帰宅し、小脇に亀を抱えて川へ走ります。
あの日と同じく、亀が川を近くに感じて暴れ出しました。
適当な浅瀬を見つけて放すと、大急ぎで川へ飛び込み、
「トプン」と、一度だけ呼吸するように水泡を残して消えます。

なんとなく、またどこかで保護することになりそうだと思いました。
私は何かを試されているのでしょうか。
  1. 2010/07/31(土) 23:10:37|
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