仕事明けで実家へ寄ると、夜勤の弟も実家に帰っていました。
コーヒーが切れていたので母と三人で買い物に出て、
その途中、母が苗を植えるために畑へ寄ることに。
私の弟は偏食気味で、とにかく野菜を食べる機会が少ないです。
父の体質が遺伝したものなのか、昔から私や母に比べて好き嫌いが多く、
子供の頃から、あぁだこうだと難癖をつけては食べ残したりしていました。
ただし全く食べないわけではない様子。
それでいて十人並みに生活できているのが不思議でなりませんが、
畑に全く感心のない弟が同行した今日、思いがけず発見があったようです。
「これ何?」
「あぁ、カラシ菜だ、うまいぞ」
「カラシ?」
「食ってみりゃ分かる」
雨の中、生えているものを無造作にちぎって渡しました。
種類にもよりますがカラシ菜の種子は文字通り和辛子の原料で、
生の葉でもさっぱりした辛味が味わえて、おひたしや漬物にもなります。
むしった草を洗いもせず食べるような行為は誰もが拒絶しますし、
弟もそうした例に漏れないはずが、意外とすんなり口に運びました。
雨に塗れた葉が新鮮そうに見えたからかも。
「……あ、これうめー!」
「だろ」
そう返したものの、私としては意外な反応でした。
生野菜ですし、すぐに顔をゆがめて吐き出すと思ったからです。
「パンに挟むとうまそう」
「良さそうだなー」
「あんたたち何やってんの」
「こいつにカラシ菜を食わせた」
「これ、うま~い」
母も意外だったようです。
「たまに持って帰ってもいいか」とも云われました。
結構、結構。
- 2012/04/26(木) 20:19:23|
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