第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

父が亡くなりました。
こんな日記に書くことから愚かであるのかも知れませんが、
それでも心を整理するために書いておきたいと思います。

命日の二日前にぎっくり腰をやり、左眼に大きなものもらいが出来ました。
そして父との別れを切り取って書くには、全てが膨大でした。

私と父の間には、とても長く色々なことがありました。
それは今でも尾を引く不条理であったり、時に嘆息の出ることでもあります。
 
知り合いに子供が出来て、父が「俺の孫なら」と思ったであろう時、
私がどんな気持ちで、他人の子に笑顔で接する父を見て来たか。
三十路の手前まで私を酒嫌いにさせ、飲めるようになった時には父が飲めず、
騒がしい精進あげの最中、私がどんな気持ちで供え物のビールに乾杯したか。

そして今の私にとっては残酷で幸福だった、ここ数年の穏やかな親子関係。
山ほど云ってやることがあったのに、喪主として駆け足で過ぎる通夜の間、
眠る父に何の思いも馳せられないまま、私は葬儀の朝を迎えてしまっています。

それでも、それらをこうして淡々と書き連ねることが出来るのは、
全ては私と父の間で取り交わされる、おぼろげで小さなものであるがゆえ、
長々と書いては消しを繰り返す内に、全てを書くことはないと思ったからです。
父と、そして数十年ぶりに再会した「姉」の名誉のためにも。

その姉について、ついぞ父から何も聞けませんでしたが、
この日記を、父と姉に宛てた手紙にします。

あの夜、鳴り止まない警報を背にしながら、
父にこれ以上の無理を負わせぬよう告げ、皆で手を握り、
努めて笑顔で、その時が来るのを待ちました。

つらかったです。
「やめて下さい」と告げた私は正しかったと思っていますが、
あれから「告げずにいれば、あるいは奇跡が」とも考えてしまいます。

これからしばらく、思い出してはあの夜に引き戻されるのでしょうが、
私はそれで良いと思っていますし、私なりに悼む自由と時間がほしい。

父が幸せであったかどうか思いを巡らせては俯き、
云いたいことの全てが方角を失い、出来なかったことの全てが悔いに変わった日から、
父について誰かと話す時、何気なく「ひどい人だったよ」と笑ってしまう私が居ます。

父を愛してそう云える自分が嬉しく、なればこそ後悔は親不孝であり、
拙くも喪主を務められた私は幸せなのだと、今こそ胸を張らなければ。

これからは母を守るのが私たちの役目。
あとは、任せて下さい。
  1. 2011/11/23(水) 22:28:35|
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