第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

営業努力

私の仕事は、クライアントと私の間に編集プロダクション等が入り、
主にその編プロを通して進めて行くのが普通です。

クライアントと直接の接触は殆どなく、要求や質問等の交渉は全て編プロに伝えます。
作業を進める上での指示も編プロを通るため、基本的に不自由はしないのですが、
私が注文通りに進めるにあたり、一時的に一方通行となることは避けられません。

───というのは、指示はリアルタイムではないからです。
ラフにしろ仕上げにしろ、ある程度を進めてからでないと提出する意味がなく、
そしてどこまで進めるかが私の裁量である以上、相互のやり取りに時間差が生じます。
その場に居れば即座に指示できることも、数時間~数日間の遅延があるわけです。

そうした要素によるズレを最小にするため、編プロは私の意図を正確に把握せねばならず、
例えば一枚のラフにあたっては、「どうしてそのラフになったか」を知る必要があります。

クライアントも全能ではないので、指摘に間違いや歯抜けがあることもしばしばです。
もちろんクライアントへ届く前に編プロの担当さんから指摘を受けることもありますが、
仮に私の判断が正解である場合、それを伝える手段がラフだけでは時間が掛かり過ぎますし、
意見するたびにメールを返していては二度手間、三度手間になります。

これを軽減するため、私は描いたラフにメールで説明文を付けていました。

神話のキャラクタであれば「○○の文献では頭部が犬だったそうなので」とか、
「頭部は動物である場合が一般的ですが、体全体が動物の例もあるようです」など、
どうしてそのラフになったのか───という理由を述べるためです。
必要ないなら読み飛ばして頂くつもりで。

意見するためには私自身も調査を要するため容易ではありませんが、
それをかれこれ数年も続けているので、私にとっては当たり前のことでした。
しかしある時、意見がクライアントへ伝わっていない時もあったのです。

理由として考えられるのは、担当さんが私の意見を伝え忘れたか、
クライアントが返答を忘れていたかの二つくらいしかありませんが、
ふと思い立って担当さんへのメールに───

「説明文は(クライアントへの返信に)引用して頂いても構いません」

───と、一文を追加するようにしました。
文章が私自身のものであると分かれば、担当さんはクライアントに気兼ねせずに済み、
クライアントも、より正確に私の意図を把握できるかも知れないと思ったからです。

そんなことを地道に続けてみて、ある仕事が完了した時のこと、
完了を告げるメールに「説明文は非常に助かりました」と書かれていました。

無駄ではなかったんだなぁと思いました。
世辞でも嬉しいです。
  1. 2011/10/07(金) 23:52:01|
  2. 日常
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ゴロゴロ | ホーム | 情報A 情報B>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://7hira.blog20.fc2.com/tb.php/551-dfc3ff0c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

七片 藍

Author:七片 藍
フリーイラストレーター

当ブログについて
:本家[ether]
:mixi[499935]

カレンダー

01 | 2020/02 | 03
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29

カテゴリ

絵:執筆情報 (63)
ソーシャルゲーム系 (28)
TCG系 (14)
書籍系 (17)
絵:個人作品 (14)
トップ等 (10)
聖域 (1)
悪魔 (1)
神威 (1)
ほか (1)
日常 (3426)
創作 (85)
DIY (100)
菜園 (589)
疑問 (3)
ゲーム (27)
スポーツ (2)
探しもの (6)
生物 (49)
未分類 (2)
修理 (8)

検索フォーム

最新コメント

月別アーカイブ

QRコード

QR