第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

異形の経絡

一晩中、線画に明け暮れていました。
そのお陰で、昼間はずっと眠って過ごしています。
外は風が弱く湿度が高い……部屋の中も寝苦しいです。

創作にラフを採用するようになってから、
「この段階で線画にテコ入れするのは困難」と云うことが減り、
思いつき次第、色々な箇所へ修正を入れられるようになりました。

そうして何度も線画を弄っていると、
修正する箇所の大半は、自分が何気なく描いている部分だと分かりました。
いわば経験で「ここはこうなる」と、思考を省略している部分です。

もちろんそれを放置したところで、一枚の絵にはなります。
ただし、それで完成するのは「面白くない絵」であって、
人間に複数の腕が生えることもなければ、
人間とは思えない恐ろしい形相にもなりません。

つまりモンスターを描くにあたっては、
「あみだくじ」のような、あらゆる箇所に分岐が必要になります。

肩から指先までを描く時、
 
① 肩に分岐を作る……腕を増やせる
② 肘に分岐を作る……肘から先を他の動物の腕にできる
③ 手首に分岐を作る……手は熊のように攻撃的にさせられる
④ 指先に分岐を作る……爪を長くして肉を引き裂くのに特化させられる

───と、こんな風に考えて行きます。
逆にこうした分岐を作らなければ、「普通の人間の腕」が描けます。
もちろん上記の四ヶ所にこだわる理由も無いので、
分岐は無限にあり、どこを分岐させるかが個性に繋がります。

一晩中を線画に費やしていると、早く完成させたい衝動もあって、
無意識に分岐を避け、腕を仕上げる途中で自分に落胆するわけです。
ラフの時点で思いつかないことが、線画の途中で分かったりします。

「描こう!」という源流から、海となる完成品への過程において、
いくつかの支流の先で立ち塞がるのは、自分の意識であると分かり、
ひとつの作品に経絡を見るような気分になりました。

経絡とは、漢方において「経」を動脈、「絡」を静脈とするとか。
たとえ絵に描いたモンスターでも、きちん血が通ってないといけないのでしょうね。
  1. 2010/06/21(月) 21:16:58|
  2. 創作
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