第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

プスッ

我が家の猫先生が、年に一度の予防接種を受けに行きました。
「やうーやうー」と、不安を訴える独特の鳴き声。
いつまで経っても車には慣れないようです。

休日ということで、動物病院の中は飼い主と動物だらけ。
けたたましい犬の吼え声で、猫もビクビクしています。
これまで、こうして動物病院に何度か足を運ぶにあたり、
待合で、見知らぬ飼い主と話す機会も多々あったのですが、
意外にも「この子はペットショップで買った」という話よりも、

「怪我をしていたから保護して、そのまま飼うことになった」
「庭に棲みついて、なんとなく家族の一員に」

───という話が多いのに驚きました。

これは諸説の一つであるようですが、
動物が何らかの理由で「我が子」を育てられない時、
敵意がないと思われる存在に、その子を「託す」ことがあるとか。

当たり前のことですが、自然界は食べ物にありつくのも簡単ではなく、
加えて気象条件や、棲息環境が破壊されるなどの要因により、
マニュアル通り(あるいは彼らの知識や本能通り)の対処法では、
彼らの手に余る可能性も、ゼロではないことでしょう。

鳥は飛び方を、クモは巣の張り方を、本能として持っています。
四足歩行する動物は、「足をどう動かせば前進するか」を知っており、
「次にどの足を出せばいいか」などと考えながら歩いたりしません。
足がもつれて倒れてしまいます。

ただ、そうした「本能で対処できること」にも限界があると思うのです。
まして、自分より遥かに高い知能を持った人間の「すること」に対し、
およそ大昔に定着した本能が、果たして現在に応じきれているかどうか。
人間の教育にしても、毎年色々と追加されているはずです。

彼らにとって「どうしていいか分からない」時、
より安全な方法として、より強く賢いであろう存在に子孫を託す。
これが本当のことであれば、悲しいと同時に合理的でもあります。

そんなことを考えている内に、予防注射も終わりました。
ストレスと薬に参っているのか、猫は休んでいます。

薄く瞼を開けて私を見つめる目が、なんとなく意味ありげでした。
  1. 2010/06/20(日) 23:59:59|
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