この日は、いよいよクッションフロアの裁断に踏み切りました。
初日としては第1段階の範囲のみと決めて挑みましたが……。
怖い。 「失敗してもいいや」なんて気持ちになれない。
まだ何か手は打てるはずと考える一方、やるまで分からないことが多い。
私は本業にしても何にしても、こうして二の足を踏むことが度々あるのです。
そんな時、子供時代に友達と近所の山へ行った日のこと、
1.5メートルある法面(のりめん)の上から飛び降りた時を思い出します。
友達が事もなげに飛び降り、足の痺れで変な声を上げた様子を見て───
「(やってみろ、お前も)」
───自分で自分の心をポカっと小突く。
体験したことのない浮遊感、直後の衝撃、遅れて足を駆け上がる痺れ。
直前まで私を支配していた恐怖の、バカバカしくなるほど呆気ない失脚。
ぐずぐずと怖気づく時、これを脳裏に「思い切る」ことにしています。
切りしろ(模様合わせ等を兼ねた余白)は巾定規の半分程度を確保して開始。
すぐに切りしろが邪魔になってきて、何をすべきか分かり始める。
壁に合わせて切るなら、巾定規の半分だけシートを壁から後退させる。
巾定規は壁に押し当ててシート上に重ね、壁に沿いつつ切り進む。
切りしろを除いて後退させた分を戻すと───壁の形に沿って切り取られている。
「(そういうことか……)」
ああ、思えば絵描きのくせに図形問題(というより数学全般)が苦手だったな。
やっぱり私は実際に取り組まないと、嫌になるほど体で理解する人間なのか。
少々の失敗こそありましたが、なんとか修正が利く程度で成功です。
最終的に壁際は全てコーキングで埋めてしまう予定なので、
1~2mmくらいの不足は問題ありません。
そんなわけで第2段階の範囲まで裁断を終えましたが、
現時点で第1段階を接着すべきかどうか、ちょっと考えています。
こうなると話が早いので、どんどん進めよう。