第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

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昨夜遅く、ちょっとコンビニへ行った時のこと、
会計待ちで並んでいると、前に立っていた初老の女性が振り向きました。
私を見る表情は笑顔で、過去に会ったことがあっただろうかと考えました。

と云うのは、私は母の仕事に付き合うことが多く、その関係の方に会うことも多いので、
どうかすると、私が度忘れしていても相手は私を憶えている……なんてことがあるのです。

しかし全く記憶にないため、どなただろうと思っていたら───

「あ、こんばんは……」
「? はい、こんばんは」
「あの……K町(ちょう)は、どちらになりますでしょうか?」

───と、道を尋ねられたのでした。
昔から、こうして道を聞かれることがあります。

「K町(まち)のことですか?」
「あ、そうなのかしら」

聞けば県外からいらしたそうで、このあたりが目的地なのだとか。

ところが私は、住所や地名で聞かれると地元でもサッパリ分からない人間です。
「○○がある場所」という風に、建物や道路で地図を憶えるからでしょうか。
諳(そら)んじることが出来るのは、せいぜいが自分と実家の住所くらい。

「しまった……携帯がない……あの、少々お待ち頂けますか?」
「はい?」
「自宅がすぐ近くですから、携帯を持って参りますので」
「えっ? あ、あ、申し訳ありません!」

店外ではご主人が車で待っていました。
私は走って自宅まで行き、携帯を取って実家へ電話。

「もしもーし僕だけど、K町ってどのあたりだっけ?」
「あそこよ、おばちゃん家の近く、うちの前の信号を真っ直ぐ行って───」
「あぁ、そこがK町なんだ、おばちゃん家は左側になるのか」

毎日のように母を乗せて通る道でした(情けない)。
ご本人も目的地の周辺は知っているものの、ここ数年の区画整理で景色も変わり、
さらに夜間ともなれば視界も利かず、このまま走っても良いものか考えていたそうです。

「近くに橋と川がありまして……その近くの山にお寺さんが……」
「はい、あります、橋はその山を右手に見て頂いて───」
「そう、そうです!」

ご本人の記憶に符合し、K町に間違いないと分かりました。
ご主人が車を回したので、駐車場を出るところで改めて案内します。

「この道の最初の交差点で右折して、道なりに進むと右手にお寺が見えますので」
「どうもありがとうございます! 本当に助かりました!!」

何度もお辞儀をされました。
経路は簡単なので、途中で寄り道さえしなければ到着できるはず。

……せめて地元の区分くらいは憶えよう、本当に。
  1. 2011/07/04(月) 19:04:53|
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