この日は昨日に続き繁忙期前から休んでいた現場仲間が復帰しました。
もともと持病持ちで週末に通院していることは知っていましたが、
それとは別に病んだそうで、かれこれ一ヶ月になります。
「大丈夫だったんですか? かなり危なかったって聞いて」
この人は私の代わりに持ち場を担当することもあったため、
私にとっては抜けられると相当に厳しい人物で、それが一ヶ月。
持病や、ここ数年においてはコロナ罹患なども含め、
長期の病欠で不本意ながら職場に穴を開けてしまった場合、
得てして周囲から微妙な顔をされたりするものです。
そうと分かっていたので、あえて声を掛けることにしました。
本人にとっても、そのほうが気楽であろうと考えたのです。
「いやぁ、そう心配されるような状態じゃなかったけどね」
聞けば心臓の一部に異常が見つかり、それが元で呼吸器を失調し、
改めて診てもらったところ肺に水が溜まっていたとか。
亡き父も同じような症状から一度は持ち直しましたが、
その後に再び危篤状態となったことで他界しています。
これを告げたところ、むしろ私が質問される側になりました。
「───で、ICUに入って」
「どうだったの?」
「牛乳パック2本分の水が溜まってました」
「うっ……がぁ……」
身につまされる、といった表情でした。
やはり相当には苦しい思いをしたはずです。
「あと、自分も他人事じゃない年齢ってのもあって心配したんです」
「あっはははは、そっかぁ、うん、ありがとう」
少しは気が楽になったようでした。
- 2022/09/10(土) 23:59:00|
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