この日は上部キャビネットから取り外した扉を塗装すべく、
あらかじめヤスリ掛けをしておいた表面にシーラーを塗りました。
……が、"乗り"が悪い。
女性なら分かりやすいのかも知れませんが、
お化粧乗りと似たようなもので、とにかく均一に塗れない。
シーラーとは、下地の色(ヤニや灰汁)を抑える下塗り塗料です。
例えば、いきなり木材に真っ白なペンキを塗ったりすると、
木材からヤニや灰汁が染み出てペンキが黄色っぽくなります。
この後のペンキが剥がれないよう密着度を上げる効果もあり、重要な工程です。
しかしシーラー自体が"乗らない"となると、それ以前の工程に問題があります。
扉は木製ですが、表面は化粧板が貼られていてツルツル。
これが塗料(シーラー)を弾いているわけですが、
先日のヤスリ掛け程度では不十分だったようです。
そんなわけで、シーラーは中断して再度ヤスリ掛け。
今度は全体にオービタルサンダーを掛け、化粧板の表面を荒らす!
こうしてシーラーが弾かれるのを防ぎ、そして塗料の食いつきも上げる。
高速振動するオービタルサンダーを、扉板に押し付け続けること四度。
ツルツルで真っ平らの化粧板は、それ自体が研磨を拒みます。
さながらスキー板が雪原を滑走するがごとく。
……なんか嫌な予感がするなぁ。
- 2022/05/09(月) 23:59:00|
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