副業の定時後は少しばかり残務があり、上長が不在である場合、
デスクワークの事務員が作業を引き継ぐ形になっていますが、
その事務員が忙しいと引継ぎも難しくなります。
そんなわけで定時後は「残れるなら残って欲しい」という感じで、
さりとてパート人員の就労時間には制限が生じるため、
その範囲ギリギリで残業───というのが私の日常。
つい最近、先日から本部の意向で事故防止対策が講じられ、
建前上、フォークリフトの作業範囲が著しく狭められました。
その範囲に黄色いカラーコーンを立てるわけですが、
一時的に撤去することはあっても基本的には設置せねばならず、
嵐のような繁忙期に円滑な作業を妨げられるのも事実。
そんな中のことでした。
「七片さん、聞いてよー」
「なんです?」
「一昨日、抜き打ちで本部の視察が入ってたんだよ」
「えーっ……」
こともあろうに、範囲外へと粗雑に撤去されたコーンの写真を撮られ、
それを突きつけられて上長は呼び出しを食らい、テレワークで詰問。
撤去されたのは私の就労時間帯ではなかったものの、
こういう時は犯人捜しをしても大して意味がありません。
「あそこの隙間とかもさ『人が通れるじゃないか』って」
「そんな」
「そりゃ通れるよ! 封鎖するなら対策自体が間違ってる」
「実態に即してない対策をさせるから、そういう指摘が通る……」
「まいるよ本当」
「肝心のコーンも強風だと飛ばされますからね」
そもそも社用車の通り道を兼ねるので、設置物にも限界があるのです。
「よその営業所だと、封鎖用のやつ(ベルトパーテーション)使ってた」
「当然そういう費用は営業所持ちですよね?」
「そう、それ! あれ高いんだよ」
わかるかわる。
そこに被せて、今日も不在となるため残ってくれないかと頼まれ、
断り切れずに居残っていると、事務員が驚いていました。
「え、ちょっと、いま何時よ」
「10時ぃ」
「七片さん来たの5時でしょ? 6、7……5時間か」
「あのね、お腹空いた」
こんな時期は仕方がない───とは云え、しんどい。
- 2021/12/09(木) 23:59:00|
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