ちょっと焦って本業を進めているのですが、難しい。
モノクロ原稿なので「カラーよりは労力が少ない」と考えがちなところで、
「色がついていれば説明が容易い」という長所を手放さねばなりません。
文章ではない、または文章だけではない視覚情報が持つ利点は、
文章だけで説明するより具体的であり、直感的に理解しやすいこと。
漫画や動画の利点は置いておくとして、
静止画の一枚絵(文字の介入しない絵)は───
▼長所
情報源として一点で済む。
一枚だけ描けばいいので細部にこだわれる。
描かれていないものは、不在・省略として片付けられる。
描かれていない前後の出来事に想像や拡大解釈の余地がある。
▼短所
動きや音、真実や嘘の概念を持たせるのは困難。
一枚で全てを物語らねばならず情報量が少ない。
見る人の主観に委ねる要素が多く情報を修正させづらい。
修正に当たっては加筆か2枚目を描き、あるいは修正できない。
前後の出来事が想像の域を出ず、予備知識が必要になることもある。
───こんな感じでしょうか。
私が仕事で描いている絵は一枚絵と漫画の「あいのこ」で、
集中線や漫符を(多くは指示で)挿入するため、
上記よりは厳しくないと思います。
それでも「***があるから表現できる」と高をくくっていて、
改めてモノクロを描こうとすると使えない表現が出て来るのです。
モノクロ映画を観て学ぶべきなのかな。
- 2021/11/19(金) 23:59:00|
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