仕事の合間に、母から頼まれて他所の畑へ行きました。
稲刈りを終えた農家で生じた藁(わら)をいただくためです。
藁は野菜作りにおいて幾つかの使い道があります。
・用地に敷いて、水分の蒸散や霜が下りるのを防ぐ。
・結実したものが土に触れないよう下敷きとして。
・収穫物の一次的な保存に緩衝材として。
・細かく刻んで堆肥化。
農家側が小規模な畑向けに販売することもあるようですが、
地元では「欲しいなら勝手に持って行って」という感じです。
よって許可さえ得ていれば立ち合いなどもないため、
たまに同様の目的で見知らぬ人と藁を搔き集めたりすることも。
今回は知り合いがリヤカーを貸してくださったので、
生まれて初めて昔ながらのリヤカーを引いて歩いてみました。
もう「リヤカーって何?」という世代も多そうです。
何も積まないと非常に軽く、旋回などの機動性が高い。
リヤカーは左右2輪で、何も積まない/荷台が軽いとハンドル側に傾き、
ある程度の重量を積むと荷台側に傾くという、れっきとした軽車両です。
そのため歩道は歩けない───というより車幅が広くて通れない。
一方で車道においては通行妨害になるため、さっさと横断する必要がある。
そして、ちょっとした坂道ではリヤカーの自重で"押される"ので怖い。
肌寒い風、夕暮れ、静かな農道、リヤカーを引いて歩く中年男。
うむ、私みたいな田舎者には美味しい経験だ。
職業選択を誤ったかも。
- 2021/11/02(火) 23:59:00|
- 菜園
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