本業に並行して少し修繕を進めました。
昨日の作業では、第3段階の根太を2本ほど作っています。
この第3段階だけで最低7本の根太を追加するため、やることが多い。
とは云え、必要なのは新しい根太だけではありません。
捨て貼りの傷みを直さないと、この上に合板を敷けないのです。
これまで何度か「捨て貼りの修復」と書いてきましたが、
具体的に書くと、もともと捨て貼りは複層のフローリング材であり、
数枚のラワン材を貼り合わせたベニヤ板に、化粧板を張り付けたものです。
・厚さ:12mm程度
・長さ:1820mm
・幅:303mm
3枚を並べると、構造用合板と同じ「約1820×910mm」となります。
各層の組み合わせは以下のとおり。
・表層(1層):化粧板 厚さ1~1.5mm
・中層(3層):基板 厚さ3mm
・底層(1層):単板 厚さ1mm
これらを接着剤で貼り合わせているわけですが、
経年劣化で接着剤の効果が衰え、それぞれが剥がれてしまいます。
とくに底層の単板は剥がれやすく、ほとんど脱落に近いです。
意外にも表層は(踏まれるので)無事であることが多いものの、
これに隠れる形でフローリングを固定するための"フロア釘"が打たれ、
この釘を抜かないとフローリングを剥がせず、床下に手を足せません。
よって、表層を剥がして釘を露出させねばならず、
剥がす過程で表層が傷むので、表層を捨てることになります。
こうして、元フローリングは外側からは見えない"捨て貼り"と化すわけです。
なぜ捨て貼り化するかと云うと、まず強度の維持。
補助的な役割としては温度や湿度の緩和です。
根太の上に乗っている箇所は傷みやすく、擦り切れて薄くなる。
合板の裏面が擦り切れないよう、クッションの役割を果たしてもらいます。
根太だけでなく、捨て貼り全体で重量や衝撃を吸収させるわけですね。
剥がれたベニヤを再び貼り合わせ、コンクリートブロックを乗せて圧着。
割れてしまったものは組み合わせる必要があり、結構な面倒さになります。
地味だなぁ、この作業。
- 2021/10/06(水) 23:59:00|
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