何の話から話題に繋がったのか憶えていませんが、
母と妹の3人で話していると「子供時代に信じていたもの」の話になりました。
いわゆる「●●は実在しない」とか「実は▲▼だった」というものです。
ある年齢までは信じていて、どこかで事実を知って「そんな……」となる。
それは子供に対する優しい嘘であったり、危機を避けるための配慮や脅し、
頭ごなしの「そう考えなさい」ということだったりします。
そうしたものが、いつごろ現実と向き合って事実を知るのか。
人によっては物心つく前だったり、いい大人になるまで修正されなかったり、
あるいは事実を知った上で認めないという例があるかも知れません。
と、今日は妹から「事実を知る瞬間」を聞きました。
ほかでもない私の一言だったそうです。
「おばあちゃん家に帰る時の飛行機でさ、雲の上を飛ぶわけでしょ」
「うむ」
「『もし窓から飛び降りたら、ボヨンって雲の上に乗って助かるかな』って」
「……(記憶をたどっている)」
「そう思って、お兄ちゃんに話したんだよ」
「……そんなことあったか?」
「あったよ、そしたら『雲を突き抜けるから助からない』って云われた」
「はっはっはっは!」
「あれが私の『子供らしい夢を壊される瞬間』だったなぁ」
もし私が「年上の優しい嘘」で繋げていたら、いつ気づくのか。
好奇心で放っておきたい一方、いやそれは……という気持ちも強い。
こうした数多の分岐点を通過して、今の妹があるということでしょう。
ちなみに私は「クリスマスの朝、枕元にプレゼントがある」という件で、
"事後"にサンタクロースという存在を知ったという変わり種です。
あぁ、いかにも私らしい、つまんない子供だったんだなぁ……。
色々おとぎ話を読み聞かせていた両親を想うと申し訳なさすらある。
というか話を聞いてなかったんじゃなかろうか。
好奇心から大怪我をしなかった点だけは良かったかもしれないけど。
- 2021/02/15(月) 23:59:00|
- 日常
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0