今週から、副業先の現場仲間がシフトを変えます。
私が楽になる一方、本人にとっては少しキツいかも知れません。
中年になると、体力や気力といった点で測りづらいものがあります。
いつまでも若いつもりでいると体を壊すし、さりとて老人でもない。
そして個人差がある以上、自分や他人への期待に「ちょっと待て」が入る。
「若い人はいいね」と云われて来た人間も、いずれは老いるわけで、
同じことを年下に云うのも馬鹿げているから、ただ自分を見つめてみる。
自分に期待できない、他人から期待されない、どちらも寂しいことです。
そんな中、現場仲間とリフトの話になりました。
彼は免許を持っていません。
「僕は、ここから近いところで取得したよ、エンジン式だった」
「だったら、リーチ(※)は運転しにくいんじゃ?」
(※リーチ……直立姿勢のまま運転するリーチ式フォークリフト)
「以前に勤めてた会社で、リーチ、オートマチック、マニュアル、全部あった。
僕は実技講習がマニュアルだったけど、リーチの所もあるらしくって、
羨ましかったよ、僕はリーチの方が楽だったから」
「講習場によってリフトの種類が違うんです?」
「そう聞いた、しかも実技試験で一番手で……あれは嫌だったなぁ」
「へえぇ」
取得してから今年で20年になります。
リフト作業が私に集中して忙しくなることも多くなった時、
以前、彼にも資格取得を勧めてみたのですが───
「俺は嫌ですよ、絶対こき使われるに決まってる!」
「僕のために取れ! 愛のために取れ!」
「ぶははは、何すかそれ!」
───という、笑い話になっています。
なんだかんだと云って、頼りにされれば悪い気もしません。
まだ「期待される」側に居るということかな、今は。
- 2021/02/08(月) 23:59:00|
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