夕食に太ネギを切らしていたので買いに出たところ、
自宅前の用水路にて、パシャパシャと水の音がしました。
はて、導水は9月いっぱいで停止されているはずですが……。
街灯の影になって、幅2メートルに満たない用水路は真っ暗です。
すると何かが動いたように見え、それが小動物であると分かりました。
近所には、2つの家庭で合計4匹の猫が放し飼いになっています。
その中で一匹のサバ白は人懐っこく、私も何度か遊んであげたことがあり、
もし彼が用水路から出られずいるなら助けなければ。
そう思っていると影は二つに分かれて走り去りました。
その走り方が猫のように軽やかなものではなかったので、
少し追いかけると、短い橋の下に隠れてしまいます。
橋から覗く尻尾は太く縞模様がある……これは……。
さっと橋の下から出て、立ち止まったところで光る目が合いました。
どうやらアライグマです。
山の近くでタヌキやイタチに出くわしたことはありますし、
アライグマの目撃例も聞いていましたが、確認したのは初めてです。
用水路に2匹というと、落下して岸へ上がれなくなったわけではなく、
おそらく人目につかない暗がりを移動する手段に使っていたのでしょう。
もしかしたら番(つがい)だったのかも。
もはや害獣の扱いとは云え、今夜は冷える。
あの濁った水は身を切るような冷たさだろうに。
人間の本能的なものとは云え、目を見てしまうとつらいものがあります。
- 2021/01/07(木) 23:59:00|
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