昨年から腰の具合が良くなかったことから副業は車通勤としており、
本日の帰り際、暖気のため車の前で座り込んでいたところ、
同僚の女性パートさんから声を掛けられました。
「何してるんですかー?」
「暖気」
「えっ?」
「だーんーきー」
「ダンキって何ですか?」
本当に知らないようだったので説明しました。
昨今の乗用車では必ずしも(十数分の)長い暖気は必要ないそうで、
むしろ私はフロントガラスの氷結を融かす程度に考えています。
副業が終わるまでに再び凍ってしまうわけですね。
思えば、この暖気運転というものについて知ったのは何年前だったか。
漫画? 映画? 運転免許を取得する前だったのは間違いない。
そんなことを考えながら帰路を走り続けていて、
ようやく駐車場へ到着した時に思い出しました。
父が乗っていたバイクです。
我が家には、私が高校に上がるくらいまで自家用車がありませんでした。
高齢だった父が60歳を過ぎてから運転免許を取得しています。
試験も一回で通過し、警察の厄介にもならず父は他界しましたが、
教習所では「60を過ぎても合格した人がいる」という前例になり、
学科試験の不合格者を叱咤激励する材料にもなったとか。
そうなるまでの長い間、父は小型2輪に乗っていたのです。
冬場の朝には暖気が必要で、大抵は母がエンジンを掛けに行っていました。
私が初めてタンデムを経験したのは父のバイク。
運転中の父がオナラをするとタンデムシートの私に直撃し、
やんわり抗議する私に「いっひっひ」と笑ったのを憶えています。
懐かしいな。
- 2021/01/05(火) 23:59:00|
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