第2段階の続行。
作業内容は昨日と同じで、根太の高さを揃えておりました。
結局、低く削る作業はヤスリで行っています。
機械的な処理が望めない以上、手作業になるのは仕方ないとして、
ヤスリならば少しずつ様子を見ながら加工が可能だからです。
しかし、木材というものは"その状態"に期待しすぎてもいけません。
と云うのは、まず「きっちり真っすぐではない」ことがあるからです。
曲がりや捻じれ、箇所によっては厚みが異なったりしています。
これらは角材へと加工される過程での乾燥による収縮であったり、
あるいは温度・湿度による膨張であったりするのでしょうが、
当然ながら私が加工する際にも影響があるわけです。
・捻じれ───傾いたまま寸法を測ると誤差が出る
・曲がり───しっかり押さえつけないと上記と同じく誤差が出る
また、昨日のような節目などでの加工難度。
箇所によって堅かったり、反対に加工しやすいことがあります。
加工範囲が拡がると、その性質差により加減が必要となるのです。
そのため、ヤスリで少しずつ削った方が「やり過ぎ」を避けられます。
さて、ヤスリをかけるのも簡単ではありません。
対象物にヤスリを押し付けてゴリゴリと削るだけの作業も───
・均一に加工する
・正確に加工する
・柔軟に対応する
───という点を要求される上で、
何よりも「自分の加減が当てにならない」からです。
定規を使わずに直線を引くのは難しい……これと大差ありません。
たった45mmの幅を水平に削るだけでも、その両端だけ低くなったりします。
これはヤスリの「掛け始め」と「掛け終わり」によるものでしょう。
ヤスリが加工面に当たっていないと所在がなくなり、傾いてしまうわけですね。
握り方、当て方、力加減、姿勢。
機械のような結果を期待するのは簡単ではありません。
それでもコツが分かって来ると最初よりはマシになります。
こうして「そういうことか」と納得するのは、絵でもヤスリでも変わりません。
- 2020/12/13(日) 19:24:14|
- DIY
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0