捨て貼り修復の殆どが終わりました。
表層を剥がしてしまった捨て貼りは、出入り口とキッチン中央あたり。
出入り口は修復を終えたので、あとは中央を修復するだけです。
フローリングの厄介なところは、その連結です。
「さねはぎ加工」が施され、これは簡単に云うと凹凸の繰り返しで、
1枚のフローリングは、例えば右側が凹部なら左側が凸部となります。
こんな感じ。
[左] >─5─>>─4─>>─3─>>─2─>>─1─> [右]
よって、1枚目の凹部に続くのは2枚目の凸部。
これを繰り返し接合し、敷き詰めて「一面の床」としています。
つまり右から左へと敷いて行った場合、外す時は左から右です。
測ってはいませんが、フローリングが300mmの幅である場合、
実際には305mmくらいのフローリング材であると考えましょう。
凸部は断面から外側へプラス5mmが突出していて、
凹部は断面から内側へマイナス5mm分の切り欠き。
これが連なるので300mmを繰り返しているように見えるわけです。
これを事情により2~4番から強引に外してしまった場合、
はめ込みは凹凸のどちらか片方ではなく、両方で発生します。
元に戻す時が非常に面倒なのです。
ここに経年劣化で凹部・凸部の老朽化、破損も生じているため、
元に戻せない場合、両端どちらか5mmが接合できず外れたままになります。
解決するには、理想としては凸部の5mmを切り落とす必要がある。
こんな予定外の作業が、しばしば発生するのです。
順調に2・3歩ほど進めたかと思うと、小石に蹴つまづく。
塵のような努力と、山のような課題。