第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

我は死を拒む者

昨夜は妹と実家の写真を整理していました。
家族写真やら古いものまで数百枚がバラバラに入っています。
引越しからこっち、とうとう整理しないまま押し込んで放置していたのです。
 
それ自体は知っていたし、いずれ整理しようと思ってはいました。
なにぶん急に妹が母の仕事場で広げ始めたので、何も考えず協力した私でしたが、

「なんでこんなこと始めようと思ったんだ?」

───と、当然の質問をしてみました。
先日のペンタブレットを探すにあたり、妹は自室の押し入れを開けています。

「こないだ押し入れを整理してたら、これが場所を取ってたから」
「お前の部屋にあったのか、これ全部?」

次々に出てくる写真は、セピアっぽい物から最近のものまで色々です。
母が私を産む前の、まだ昭和の香りが強い雰囲気が多々ありました。
知らない面々もあるし、もちろん懐かしい写真もあります。

「ぷっ……あはははは……」
「なんだ」
「これ、全開」
「昔のか、あーあー見事だなこりゃ」

笑いながら差し出されたのは子供時代の私が写った一枚でしたが、
撮った父も気付いてくれなかったらしく、私はチャック全開でした。

「この写真のお前なんか、かなりバカそうな顔だ」
「鼻詰まった声で『あ゛の゛ね゛ー』とか云ってそう」
「それにしても親父が撮ったやつは本当につまんねーな」
「うん、同じポーズばっかりだもん」

私の父は、ほろ酔い気分になると家族の写真を撮りたがる人でしたが、
例外なく壁か衾(ふすま)を背にして「そこに座れ」という形であったので、
どれを見ても正座か胡座(あぐら)ばかりで、そこから読み取れる情報が少ない。
いわゆるスナップ写真が一枚もないのです。

中学に上がる頃にもなると、父以外はウンザリといった感じ。
撮られた写真を見ても、笑顔が全く無くなっています。
対照的に、母が撮影した私達の写真は活き活きとしていました。
被写体を生かすも殺すも撮る人次第だと分かります。

無数の写真の中には、およそ無関係な紙片なども紛れ込んでいて、
再び笑い出した妹がメモらしき紙切れを寄越しました。

「……これ、お前が書いたのか?」
「うん」

メモの内容は、「人が死ななければ誰も悲しまずに済む」というような内容でしたが、
漢字が使われているのは数ヶ所で、小学1年生くらいに書いたと思われます。
漫画だと、この勢いで不老不死の秘法とか黒魔術あたりが出て来そうです。

「何があったんだろな」
「わかんない」

……本当に何があった、妹よ。
  1. 2011/05/05(木) 20:14:21|
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