床束とは、突っ張り棒のように伸縮する棒の両端(上下)に支持板があり、
上は(大引などの)角材を持ち上げ、下は地盤と接地させます。
角材と地盤の間で突っ張ることで、床の沈み込みを回復させるものです。
地盤側で束石という土台に立て、専用接着剤などで固める一方、
支持板は木ネジで固定する必要があり、それは上方向にネジを立てます。
そう……上方向に。
本来は床下に潜り、仰向けになって作業するところですが、
床板を剥がしても30cm間隔で根太が並び格子状になっています。
唯一、床下収納のハッチからは簡単に潜ることが出来るものの、
ハッチから作業箇所までは2.5メートル程度ある。
そして寝返りを打てるかどうかという高さ。
これを這って移動するのは困難です。
よって、可能であれば床上からネジを立てたいわけですが、
根太と根太の30cm間隔から入れるのは───子供くらい?
床に這いつくばり、根太と根太の間から覗き込むように頭と片腕を入れ、
電動ドライバーで上方向にネジを立てる……相当きつい姿勢です。
疲れる! 首がどうにかなりそうでした。
なんとか楽に行かないものか……と考えていたら、
いつ頃に買ったのかも忘れてしまった工具を思い出す。
フレキシブルシャフト。
通常のドライバーは軸(シャフト)をネジ頭に真っすぐ突き立てますが、
フレキシブルシャフトは180度方向まで"ねじ曲げる"ことが出来ます。
そしてシャフトは回転も伝達可能です。
よって床上でも「床下からドライバーを突き立てる」ことが可能。
幾らで買ったんだっけ……多分300円くらいかな。
床下に鏡を設置し、反射で支持板を見つつ床上から作業。
フレキシブルシャフトでネジを立てる───成功。
なんとか床束を仕込み終えました。
- 2020/11/20(金) 19:04:38|
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