今日は刷毛からペイントローラーに持ち替え、シーラー塗布の続き。
これまで石膏ボードと書いてきましたが、より正確には「化粧石膏ボード」で、
素材のファイバーボードの表面に石膏を化粧加工したものです。
ここで一つ問題なのはボードに空いた斑状の穴。
これはトラバーチン模様と呼ばれ、釘目をごまかし遮音性に優れるとか。
既に掻き取ってしまった石膏に施された模様なのかと思いきや、
実際にはボード自体の模様で、その上に石膏が施されていました。
よって、石膏を剥がしても模様は残る。
ボード全体に施されている一方、穴の深さは一定ではなく、
塗料(シーラー)が行き渡る浅い穴と、そうでない深い穴の2種類が生じます。
前者はシーラーが光を反射して穴の内部が明るく見えるので、
トラバーチン模様は「小さい凹みのような模様」になるわけですが、
後者は暗いままなので「虫食いのような穴がある模様」となるのです。
これらが天井全体で無数にあるわけで、
全て綺麗に穴の中までシーラー塗ろうとすると塗料の減りが多い。
深いと刷毛の毛先(点状)も届かないし、ローラー(面状)は云うに及ばず。
分岐点です。
・「穴が気にならない場合」
シーラーを塗りこめる必要はなくなり、その後のペンキも同様。
ただしシーラーを施していない箇所からシミが浮く可能性もある。
・「穴が気になる場合」
どうにかしてシーラーで模様を埋めないとペンキも塗れない。
問題なのは、ペンキを塗った後に「埋めれば良かった」と思うことです。
ペンキを塗る以上はシーラーも施さねばならず、その逆はムラを作ります。
結局、なんとかしてシーラーを塗り込める方向に決まりましたが、
手伝いに来た母がシーラーを染み込ませたスポンジを押し付けたところ、
泡状になったシーラーが穴の内部を満たして「埋める」ことが出来ました。
それなら話が早い。
塗料を含んだペイントローラーなら、天井に押し付ければ泡が出来ます。
模様に対して強めにローラーをかけると、シーラーで埋めることが出来ました。
対価はシーラーの残量と私の体力。
前者は予定の1.5倍を消費し、私はヘトヘトになりました。
シーラーによって、元の石膏ボードみたいな真っ白い天井。
いっそこのまま終わりにしたいところですが、そうも行かない。
もう一息か。