三面図の公開許可がありましたので今日から3回に分けて掲載します。
(許可そのものは早くに出ていた一方で私が忙しくて……)
少し大きめで見やすくして、それぞれに説明を入れてみましょう。
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▼聖剣伝説3 TRIALS of MANA
召喚魔法キャラクター三面図作成の基本情報
本件は1995年にスーパーファミコンより発売された「聖剣伝説3」において、
ゲーム本編中の、現在より解像度の低いドット画像を公式キャラクター原案とし、
3Dモデル構築のため、出来るだけ忠実に三面図を再現するのが依頼です。
よって、当時のドット画像にはない視点情報(主に背面)を構築するにあたり、
創作による大幅な補填が必要となり、これは原案にもない付加要素です。
これらの点をお踏まえの上、ご覧いただければと存じます。
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まずは「フレイア」。
これに限らず、本件は全て「線画あり」の作画です。
配色はドット画像に近づけた(または同じ)ものとなります。
オリジナルのフレイア(ドット画像)は、
イメージ検索でご覧ください。
■側面
フレイアは、北欧神話における豊穣神フレイと双子の妹に当たる女神です。
1995年のオリジナルでは側面視点のみで、ここから"付加"が始まります。
正面・背面へと繋げるための基盤が作られる(描かれる)段階です。
2頭の猫を繋いだ車を乗り物とするそうですが、オリジナル準拠で1頭に。
オリジナルではフレイアの横顔が隠れていて殆ど見えないため、
この段階での創作要素はフレイアの顔そのものだけになります。
実際には車輪を外した状態や、簡素な車体内部も描かれていて、
車体の傾きを維持するためカウンターウェイトも設置しています。
イタズラ描きなので本編中でも見えません。
この正面・背面が原作にもない「お手本なし」となります。
イメージを壊したくないので出来るだけクセのない顔立ちを目指しましたが、
Youtube動画などで確認すると、割とそのまま使われていて申し訳ない気持ちです。
手綱を結びつけるアイプレートや、足を乗せるステップ等は完全な創作。
マントを除いて大体の部品が側面図と位置(高さ)を共有しており、
以後「ヨルムンガンド」や「マルドゥーク」も同様の手法で描いています。
次回は「ヨルムンガンド」です。
- 2020/06/02(火) 21:07:00|
- 絵:執筆情報
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