副業を終えた後、朝食用の具材でネギが不足していたため畑へ行きました。
菜園では、古参利用者であり我が家とは付き合いの長い小父さん居ます。
「おぉ、仕事帰りか」
「ちょっと前にね、朝飯にネギがないから収穫しに来た」
私が子供の頃から、ずっと父の将棋仲間だった人です。
「もう一勝負!」が多かったと聞いたのは葬儀の数年後。
父は意外と負けず嫌いな人物だったようです。
母の仕事場を移したことや、私が引っ越したことも知っています。
「どうだ、あっちは」
「やること満載よ、修繕は僕の役回りだし」
この人も数年で父と同じくらいの年齢になるはず。
菜園から次々と先輩利用者が居なくなり、私には寂しい限りです。
せめて昔馴染みだけは……という望みにも限界はあります。
「はっはっは、いいじゃねぇか忙しいってのは」
以前この人から「俺もそろそろ歳か」なんて言葉を聞いた時は、
たしか70代後半で、この先の私に30年以上があると心が改まりました。
忙しいほうがいい……小人閑居して不善をなす、か。
- 2020/03/23(月) 23:59:00|
- 菜園
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