ほぼ本業だけで過ごしていました。
こうして一日を本業に傾けられるのは清々しくもありますが、
あるいは副業の反動ではと考えれば、やはり私の集中力の問題でしょうか。
一方、集中できるようになると今度は幾ら時間があっても足りません。
余裕の全てをペンに込めようとして、すると表現に凝り始めます。
技術が向上し時間が短縮されても、また表現に凝る。
何かに似ているなぁと思ったら、発明でした。
「労働時間を短縮しようとして多くの発明がなされるが、
そうして短縮した時間に別の労働を挟んで忙しくなる。
その意味において全ての発明は失敗作と云える」
昔、あるドキュメンタリー番組を観た時に云っていたことです。
結果として品質が向上してはいるので無意味ではありませんが、
"良さ"に上限がない以上、どこまで行っても時間はかかる。
品質は、ある程度のところで妥協するしかありません。
そうは云っても、手を抜くのって難しい。
自分にとって「この程度は当たり前である」と感じる品質の線引きは、
頭打ちがないので「手抜き=未完成」という認識でしかなくなります。
してみると、結局は出来ることの全てを投入するしかない。
よって楽になることはないわけで……。
人に勧められる仕事じゃないな、これ。
- 2019/10/27(日) 23:59:00|
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