第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

地元の今と昔

後輩と話している時、過去10年くらいにおける地元の話になりました。
この日記の人物は、家族を除けば「友人」と「後輩」が1人ずつ登場しますが、
「友人」の方は高校時代からの付き合いで、隣町に住んでいます。
かれこれ20年近くになります。

逆に後輩は地元の人間ですが、付き合いそのものは友人より浅く9年くらい。
もともとは彼の兄と付き合いがあり、中卒就職で疎遠になったきりだったのです。
その後、私が引っ越したアパートに弟(後輩)が住んでいると知り、それ以来の付き合い。

後輩は地元の人間で、子供の頃からずっと同じ土地に住んでいるため、
友人にはない「昔の風景」を知っていることから、その話題となりました。
 
過去十数年の間に、私の地元は大きな区画整理が始まったため、
私と後輩が知るところの「子供時代の風景」は、もう既に失われています。
古い建物を目印に、なんとか記憶を呼び起こすのが精一杯。

私がノートを片手にサラサラと周辺区域の地図を書くと、
「あぁ、そうだったそうだった、そんなのあった」と、後輩も懐かしそうでした。
話の発端は、自宅から数キロ離れた遊具施設が「まだあるかどうか」でしたが、
そこから派生して地元の話になり、ホコリのかぶった記憶を掘り起こしていたわけです。

「あれって今見ると、『こんなに小さかったっけ?』って思うよね」
「そうだな、子供独特の感覚って云うか」

子供時代に見たものを大人になって再び見る時、その感覚にズレがあることは多いです。
しかし、書き出した地図を見て後輩が云いました。

「俺、この辺はよく知らないんだよね」
「そうなのか?」

私の実家と彼の実家は、直線距離で300メートルくらい離れています。
彼の云う「この辺」はそれほど離れていたわけでもないし、
私と彼の家からは中間距離にあって、やはり地元です。

こうして思うことは、子供の頃の距離感などはそのまま行動範囲に繋がり、
その行動範囲の拠点となるのは、そこに友達が居るかどうかということでした。

つまり、自分が住んでいるA区を生活の地盤とした上で、
学校で知り合った友達がC区に住んでいる場合、土地情報はC区に関するものが多く、
そこへ至るまで毎日のようにB区を通っていても、B区の情報は欠落しやすいのです。

子供にとって興味の対象である「○○君の家(および周辺)」が重要なのであって、
その間を埋める情報は薄く少なく、大人になって思い出すと補填しづらい。

そして「いつまでも地元は同じ」という安心感が「とどめ」になっているせいで、
まさかそれが失われると思わない子供には、「憶える必要がなかった」のかも知れません。
Google Earthも存在しなかった時代ですし、時をさかのぼるには航空写真くらいしかない。

しかし、なかなか埋められない「どうだっけ?」には利点もあって、
互いに曖昧な情報を持ち寄った結果の共通点が面白い。
これは「分からないから」こそ得られる気持ちよさです。

こんな話題で盛り上がれること自体、歳をとった証拠ではありますが……。
  1. 2011/04/02(土) 23:57:02|
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