副業にて大ベテランが復職したこともあり、少し負担が減りました。
リフトマンの少ない現場は、そのまま「代わりが居ない」ため、
持ち場を離れ、現場全体を考えて行動する必要があります。
ところが数ヶ所に分割されている現場は、それぞれに負担が異なり、
それぞれ人数も違うし、性別、年齢、シフトといった具合にバラバラです。
そのためバランスを考えて作業量を供給する必要があります。
これはつまり、軽く見た程度では各現場の負担を量りづらいということ。
自分の持ち場を基準に、主観で判断してはいけないと云うことです。
しかし残念ながら、そういう感覚は現場全体に浸透しません。
リフトマンの居る現場、そうでない現場。
前者はリフトマンが持ち場を離れることが多いため、
後者と比して自然と仕事の進みが遅れ、固有の負担となります。
そうすると私の現場は「リフトマンが居ない所は負担を増やすべき」とし、
「作業をしやすくする等の配慮は必要ない」という雰囲気になります。
上司からの指示ではないので、あくまで現場仲間の主張となりますが、
本当に"それ"をやってしまうと他の現場で負担が増すため、
生じた不満の行き先は、結局は私に来るわけです。
なぜ私が中間管理職のような目に……待遇は他と同じなのに。
そう思って、復帰したベテランと作業後に少し話しました。
この人は、昨年に辞するまで今の私と同じ役回りだったのです。
「本当、損な役回りだよ、あちこち気をつかって、それでも文句を云われて」
「ですよね……」
「でも、あっちの現場に負担を回すなんてダメだよ」
「僕もそう思います。 回り回って助けられることもあるのに」
「私も同じ考え。 それで昨日、七片さん定休日だったでしょ?」
「? はい」
「七片さんの持ち場、私がやってみた。 ……あ~れは大変だぁ」
「そ、そうでした?」
「あれと並行してリフトでしょ、この一年よく何も云わず頑張ったね……」
あぁ、やっぱり分かる人には分かってもらえるんだ───と思いました。
そこに上司も入ってきて数分の話し合いとなり、二人で意見したところ、
上司も同意見で、バランスを取って動いて欲しいと念を押されます。
そして上司も現場の全責任者かつリフトマン。
運転する時間こそ短いですが、同じ目線を持つ人です。
頑張ろう、副業だって仕事だ。