副業を終えて朝食(私にとっては昼食か夕食)を摂り、
畑に行くと知り合いのお婆さんが居たので、少し話しました。
母の仕事でも関わりがある人で、同じ菜園になったことで仲良くなりました。
「落花生って作ったことある? どれくらい離して植えたもんかしらね」
「前に作ってたことがあるけど……この育苗ポットの説明だと30cm間隔って」
「そんなに? たくさん買いすぎちゃったわ」
そんなことを話しながら雑談になり、お婆さんは折り畳み式の椅子に座り、
しばらく話していると、お婆さんの体が急に沈み込みました。
「あら? あーあーあぁ」
「うわっ」
<<ドスン>>
椅子が崩れ、その上に座り込む形で尻餅をつきました。
この折り畳み椅子はパイプと布で作られた安価なレジャーチェアですが、
屋外で雨ざらしの状態だったため、座面の布が劣化して破れたわけです。
「ちょっと、大丈夫です?!」
「平気平気、まぁいいわ、このまま座っちゃいましょ」
「でも……」
衝撃は少なく怪我や痛みはないようですが、
「今は(あなたとの)お喋り中でしょ?」という感じ。
光栄ではあるものの「自宅に別の椅子があるから」として取り合わず、
そのまま話を続けようとするので、私も調子を合わせました。
しかし、この椅子は以前から壊れかけていたそうです。
座面に3枚の板きれを渡し、その上に広めの板を一枚乗せ、
さらに小さな座布団を乗せて、ようやく椅子の体裁を整えていました。
菜園までシルバーカーを押し歩く状態では、
壊れかけた椅子の代わりを気軽に持って来れないのでは。
幸い、座面こそ破れたもののフレームのパイプに大きな劣化はありません。
工夫次第では直せないこともないので、挑戦してみることにしました。
材料が少ないので手段は限られます。
直すに当たって「折り畳める」という点は引き継がせたかったので、
畑でビニールトンネルを作る際の丈夫な針金アーチを利用しました。
なんとか修理して、再び座れるように。
座面に敷く座布団は、途中から菜園に来ていた母が仕上げました。
私は自宅から運び出すものがあったので席を外しましたが、
再び菜園に戻ると、お婆さんは直した椅子に座っています。
「あぁ、いつものTさんだ」
「ありがとう、元通りよぉ」
お婆さんは一時どこかへ向かい、やがて戻って来ます。
礼にとコーラをいただいてしまいました(喉がカラカラだった)。
また、収穫物である新たまねぎ3つも。
お安い御用です。
- 2019/04/16(火) 23:59:00|
- 菜園
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0