仕事を終えた後、忘れていた用事のため再び外へ繰り出した時、
知り合いのお婆さんと会ったので新年の挨拶をしました。
この人は若い頃に長崎から愛知へと移り住んできた方ですが、
今もって長崎弁を話し、私はそういうところが好きでした。
昨年6月の記事にも書いており、齢八十を数えるはず。
母も仕事が忙しいため畑に出られず、そのため会う機会が減っています。
「お母さんに会えていない」と云われることが続いて半年ほど、
代わって私が話し、その内容を伝えたりしました。
この日は、私が年末に植え切った玉ねぎの話で盛り上がりました。
「───で、『年末までに』って大晦日に植えた」
「そうそう、あれは年内で植え切らんとな」
「苗作りで失敗さえしなければなぁ」
「うちは畑に外国人さ居ってね、その人に苗を貰ったんよ」
「珍しいね?」
「んー、ほいで自分で3000本さ苗を作って、余ったけ要らんかって」
「3000?! どういう人なの」
「作って飲み屋に安く売るとね。 馬糞さ肥料に使って」
「あ、それ聞いたことがある」
知り合いに、乗馬クラブから仕入れた馬糞を使った人が居ました。
しかし発酵不足(未発酵?)で悪臭が立ち込めたとか。
「ほぉ」
「土を被せても被せても匂って大変だったって」
「はあぁ、匂いが酷いけな」
ちなみに100円ショップへ行く途中だった様子。
「お袋も葉書を買いに行ってた」
「あんたは感心するわ、お母さんを手伝って畑も手伝っててな」
「好きでやってるだけ」
「あたしも『あと一年、あと一年』って思って」
「100でも140でも生きたらいいよ、先輩は減って欲しくない」
「ほっほ」
未だに大半の移動をトコトコと徒歩で済ませておられます。
自分は、あの年齢で同じように気丈で居られるだろうか。
いやいや、先輩の後姿を見送って泣き言は云うまい。
- 2019/01/07(月) 23:59:00|
- 菜園
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