結局、乾いた風が吹く朝がやって来ました。
大雨を100とすれば、地元に降ったのは0.1くらいの降水量。
一方、台風が来るとの予報があったせいで導水も止められてしまいました。
ドラム缶に開いた穴を塞いだのに、今度は溜めるための水が来ない。
そして雑草は、しっかりと畑の土を掴んで離しません。
「降らん!」
畑へ行くと、隣の用地を借りている古参の一人がぼやきました。
雨をで柔らかくなった土を期待して、草むしりに来ていたそうです。
「本当ですよもう」
「こんなガチガチの土じゃ、上だけ刈るしかねぇわ」
「うちの刈払い機でも使う?」
「いいや、もう少しだし」
我が家は4ヶ所の用地を借りていますが、その内の一つは観葉植物が多く、
その殆どを母の仕事場へ移植し、来年は用地を縮小することになりました。
よって、この用地は原状回復のため更地にする必要があります。
つまり刈払い機で大まかな除草も必要です。
いったん帰宅して刈払い機を持ち出すことに。
「あー暑い!」
「使う?」
「……やっぱり甘えようか」
我が家の用地を刈る前に、刈払い機を貸すことにしました。
それが終わって我が家の番となったものの、繁茂した草にはツル状の植物もあり、
根元を刈ると上から覆い被さって、刈払い機のローターに巻きついてしまいます。
そのため、刈払い機を少し高く持ち上げて葉っぱを薙ぎ払ったり、
巻きついたツルに抵抗するため、思った以上に腕力を要しました。
疲れた……明朝は副業が忙しいのに。