昨日の一件は(私が母の血圧を気にして「寝なさい」と云ったにも拘らず)、
その後に母が今期会計係から取り寄せた昨年度の帳簿を精査した結果、
私が製作した推移表の一ヶ所に誤入力があると分かりました。
私のせい……これは悲しい。
とは云え、これは役員総会で提出する正式な文書とは違い、
母の同意で「お金の動きはこうなっています」という参考用に作っています。
よって本来は必要ない文書ではありますが、これには理由がありました。
と云うのは、過去における役員会の会計文書は非常に大ざっぱな内容で、
何らかの不正を疑われても「潔白を証明しようがない」というもの。
細かな内訳も書かずに合計や結果だけを書いた、まさに素人然とした作りです。
これを解決するため、あえて一目瞭然を目的として私が推移表を作ったのでした。
作成そのものについては問題がなく、むしろ前会計係からは評価されましたし、
今期会計係からもテンプレートの流用を希望されたほどです。
───が、隣の自治会による過干渉は過去数年にわたって続いており、
あろうことかパイプ役(今回の疑義を呈した老人男性)が存在する始末。
役員でもないのに難癖をつけて会計文書を覗くほどの人物でした。
「自治会を株式会社に例えれば、住人は株主みたいなもんだ!」
笑わせてくれます。
悪意があるのか暇なのか(おそらく両方)前期よりも内訳が明らかなのに、
数字の間違いはともかくとして「推移表は必要ない!」と主張したとか。
くどいようですが正式な文書ではなく、監査役がハンコを押すのは会計報告書だけ。
今期の会計係にも推移表の作成を義務付けてはいないし、そんな規則もない。
何よりテンプレートを使いたいと云ってきたのは、ほかでもない今期会計です。
そこに役員でもない老人が「推移表は必要ない」と出て来る理由は何なのか。
ここに、一つだけ心当たりがありました。
母は、生前の父から「会計役は受けるな」と云われています。
何度目かの説得で仕方なく引き受けたという経緯がありました。
役員は持ち回りで、説得に来た一昨年の会長は方々で断られています。
父が数十年間も会計役を断り続けたのは、過去に会計役だった時のことが原因です。
ほかの役員による予算の使い込みが発覚し、父が疑われ不快な思いをしたからでした。
私が学生時代にも聞いていたことです。
ところが、説得に折れた母が会計係に就くと、ある人物が手を挙げました。
当時の会長が、あちこちで断られた挙句に決定した後で?
その人物こそ件の老人です。
さて、冷静に見て何が目的でしょうか。
次期役員が決まった後に立候補し、役員でもないのに会計文書に目を通し、
現在をもって隣の自治会とねんごろでも「俺は隣とは手を切った」とする。
幸いなことに今期会計からは───
「今後の総会では会計報告書しか出さないことにするけど、
あのテンプレートが正しいと思うし、使い続けていますよ」
───このように聞いており、安堵しました。