「耕運機のキャブレターって、自分で分解するのは難しいですか?」
「んー……バイクよりは簡単だと思う」
「どうしようかな、ちょっと自分でやってみようと思って」
「おう、やってみな?」
「もうダメにするつもりで」
「そうそうそう」
高校時代の通学路で見つけた便利屋の店主さんは、笑顔で背中を押してくれます。
リサイクルショップを営む傍ら、自ら車を整備して車検も通せてしまう人で、
かれこれ四半世紀にわたり私が年に何度か顔を出す、長い付き合いです。
帰り道でホームセンターに寄り、そこで年配の修理担当者とも話しました。
「大抵はダイヤフラム不良ですよ」
「自分で分解してみようと思うんです」
「じゃあ組み付ける順番を間違えないでね、皆さん結構やらかすから」
二人の先輩に激励され、買ったのはキャブレタークリーナーです。
故障原因が正確に特定できていない以上、まずはこれだけ。
オーバーホール(分解修理)の経験がある人にしてみれば、
キャブレターの分解で何を大げさな……と思われることでしょうが、
初心者の私にとっては精密機器の裏蓋を開けて弄くるようなものです。
これを経験すれば、あわよくば直すことが出来れば、
今後は同様の故障で悩むこともなくなる。
私が密かに尊敬している母方の叔父ならやるはず。
- 2018/04/07(土) 23:59:00|
- 菜園
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