凍結によるハマスゲ根絶を期待して、まず粗く耕すことから始めました。
地上と地中では温度が異なり、これがハマスゲを生き長らえさせているので、
固く締まった土に亀裂を入れてやることで冷気を深く降ろす目的でした。
作業中、隣の用地を管理している男性借主が訪れます。
「おう、今年最後のボランティアか?」
「Kさん、ちょうど良かった」
「ん?」
くどいようですがハマスゲが生えているのは我が家の用地ではありません。
このKさんにしろ、ハマスゲが生えた用地の借主であるお婆さんにしろ、
母と私の知り合いでもあります。
「手作業じゃ終わらないから」
「こんなもん除草剤だろ」
「それで相談なんだけど───」
20日の記事に書いた内容を説明してみました。
菜園で除草剤を扱うのは、ネズミと猫を同じ場所で飼うようなものです。
非選択性の除草剤はハマスゲ以外にも有効な無差別攻撃。
このあたりは西からの風が強く、Kさんの用地はハマスゲの東側に位置します。
本人にとっては用地内の作物を枯らされる可能性もあるため、
事前に許可をとるつもりでいたのです。
「別にいいぞ、また植え直すだけだ」
「だって、せっかく育ててるのに」
「構わん構わん、あっちの野菜なんて育てるのに失敗しちまってるしな」
「助かります……使った後は黒マルチで覆うから」
除草剤はハマスゲの分解後に時間経過で無毒化されるものを使います。
了解は得られたものの、扱いには細心の注意を払うべきです。
そうして夜を迎えると、今度は明け方まで雨の予報です。
凍結のほかに水分を奪うことも有効だったのに、ここで降るか。
ここのところ天気予報を見てなかったな……。
- 2017/12/24(日) 23:59:00|
- 菜園
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