玉ねぎ用地に張った黒マルチに穴を明け、苗を植えました。
母が安売りの苗を何本くらい購入したかと云うと───
「これ全部?」
「全部、早生(わせ)です」
───700本くらい。
本日の作業で消化できたのは250本ほどでした。
私の呆れ具合を見た菜園仲間は苦笑いするばかりです。
収穫後の玉ねぎは、紐(ひも)で束ねて干すことで長持ちしますが、
この貯蔵方法は晩生種に施すものであって早生種では出来ません。
水分が多くて傷みやすいため、乾燥させると漢方薬のように縮まるとか。
「俺やったことあるけど、これくらい小さくなるよ」
「そんなに……」
ゴルフボールほどの大きさに縮むらしいです。
それはそれとして、苗の根が長くて穴に挿しづらい。
根を切って良いものかどうか母に聞いても要領を得ないので、
ここは先輩方を頼ろうと菜園を尋ねて回りました。
「Mさんは分からないって、Hさんはどうしてます?」
「切ってもいいし、挿せなかった根っこは枯れて脱落するだろ?」
「Iさんにも聞いてみよう……どうです?」
「俺は切っちゃいかんと思ってるがなぁ」
古希を過ぎた人生の先輩でも三者三様です。
どうしようか迷っていると、お三方が玉ねぎ用地に集まりました。
男ばかりが揃ったので母は何事かと思ったようです。
「苗が細いな、こういう品種なのか、ほ~」
「もう植毛してる気分ですよ」
「これ全部が早生ね……おお沢山ある、そりゃ大変だわ」
「700本くらいです」
「でも大丈夫だろう、下手なもんを売るはずないし」
「母さん、サミットで決まったから失敗したら三人のせいにしよう」
「それいいわね」
「俺たちのせいか?! はっはっは!」
苗をお分けして、そちらでも試していただけることになりました。
早生なら結果が出るも早いので、お試しなら好都合でしょう。
「うちに晩生種の苗が余ってるから、次はボックスの上に置いとくよ」
「本当ですか、お願いします!」
2時間ほどの作業でしたが、とても楽しかったです。
- 2017/11/07(火) 23:59:00|
- 菜園
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