知り合いの用地にハマスゲを抑える黒マルチを敷き、
我が家の白菜に覆いをして、玉ねぎ用地を少し整えました。
白菜は害虫が多い野菜であり、近縁種と交配しやすい野菜でもあります。
白菜が一般的に知られている形になることを「結球する」と云いますが、
この性質は非常に脆く、現在でも結球性の維持は容易くないのだとか。
理由は、上記のとおり近縁種との交雑性が高いことにあるそうで、
アブラナ科の花粉によって容易に品種が変化してしまいます。
過去に紫白菜を育てましたが、わずか2代で色と結球性が失われました。
とくに狭い土地では品種を維持する上で交配が起こりやすいので、
白菜を育てるには「無事に結球するか」ということも一つです。
結球しなくとも食べられるものの、お裾分けには使いにくい。
そして害虫は結球した状態をも食害するのです。
形が整って喜んだところを切ってみたら虫だらけ……ぬか喜び。
結球状態の内部を食い荒らすという悪質さで、
この日、菜園仲間の方が被害に遭ったと聞かされました。
外側から一枚ずつ剥がし、どこまで剥がしても虫がいる悪夢。
こうした現状を知るにつけ、ただ買って食べるだけでは何も分からず、
ただ「知らない」、ただ「見ない」だけで、「居ないわけではない」と、
いかに上っ面だけで生活していたかを思い知らされるのですが───
「だからって、お前らに供するだけじゃ終わらんぞ」
───人知れず作物を食み、あわよくば逃れて殖える彼らに抗うには、
知ったことを役立てるほかはないわけであります。
今回は無事に育ってくれますように。
- 2017/11/04(土) 23:59:00|
- 菜園
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