大根の間引き(2回目)を済ませました。
これで苗は最後の一本を残すだけとなって、あとは放置です。
きっちり間隔を測りながら種を蒔いたし収穫が楽しみだなぁ。
それとは別に、畑の面々に「今年が最後かも」という話を聞きます。
周囲の全てが先輩である私にとり、とても寂しくて辛い話です。
年齢的には男性では70代の半ば、女性では80歳が限度のようで、
それ以上に続けられる人は「田舎育ちで苦にならない」とか、
「農業の経験がある」とか、加齢に伴って用地を縮小するか───。
また、作業そのものより菜園までの移動(徒歩や自転車)に自信がなく、
この年齢層は車の運転も怖くなりますし、仮に送迎されるとしても、
ご子息が何かのついでに車を出す程度で「いつでも」とは行きません。
畑が好きな人は、許されるなら一日中でも畑の面倒を見たいものです。
私ですら、20代で畑に目覚めなかったことを悔やんだくらいでした。
眠っていても、無為に過ごしても、くだらない喧嘩をしても、
万事が底抜けに軋んでいても作物は生長を続けます。
彼らは簡潔で美しく、健気です。
それでも維持が難しくなって管理を諦めねばならなかった人がいて、
その人は菜園の前を通りかかると必ず私たちに挨拶をしていきます。
さながら私たちに水遣りをする感じです。
人間は身に余る責任を負い過ぎではないかな、と思ったりするのでした。
- 2017/10/24(火) 23:59:00|
- 菜園
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