自治会の除草作業を手伝ってきました。
今回からナイロンカッターを採用するにあたり買い付けから担当し、
どうせ会の予算なのだからと、店員さんのお勧めを聞くことに。
「お客さんは『切れないやつをくれ』って云いますね」
ナイロンカッターとは、刈払機のディスクソーと交換する形で取り付け、
ナイロン製のひもを高速回転させて雑草を叩き切るもので───
・ディスクソーに比べてコンクリートなどに衝突しても反動が少ない
・壁面などに密着して生えている草でも刈ることが出来る
・切断面が破壊されるため刈られた草が再生しづらい
・刃はないので小石を弾いても刃こぼれしない
・部品の交換が簡単である
・切断音が少し静か
───などの利点がありますが、「切れないやつを」とは?
「切れ味が悪いものを」という意味かと思ったら、さにあらず。
「ナイロンひもが千切れてしまわないものを」ということでした。
さて刈払機に取り付け、母には壁に面した雑草を刈ってもらいます。
コンクリートの壁に弾かれることもなく、きっちり刈れましたが……
「やったぁ、綺麗に草が───あれ? ひもが取れちゃったわよ」
「取れたんじゃなくて消耗したんだよ、ほら」
わずか4メートルを刈っただけでナイロンひもがなくなりました。
お店で聞いた「切れないやつを」とは、こういうことなのです。
「ひゃー! ちょっと、これじゃあ広範囲は……」
「回転数を落とそう」
刈払機は回転数を調節することができます。
試験的に最低レベルまで下げて使ってみたところ───
「あ、これいい、これで十分よ」
「狭いところはでスロットルを放してね、ハンドルを取られるから」
───あっと云う間の消耗は回転数が高すぎただけと分かりました。
障害物まで寄せることが出来るので、刈り残しもなくサッパリ。
なにより回転ノコギリを振り回す恐怖が和らぎます。
「あら、頑張るわねぇ」
「最近イラストレーターを始めたんですよ」
「こっちが本業ってこと?! あっはっは」
知り合いに冗談で返すと大笑いしていました。
- 2017/10/03(火) 20:34:00|
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