結局、〆切の日延べをお願いしました。
朝までに仕上げるつもりでいましたが、指定の一つを描き込むにあたり、
ある段階で「これは無理だ」と判断したことが理由です。
CG(コンピューターグラフィックス)を描くにあたってはレイヤーの概念があり、
レイヤーとは直訳すると"層(階層)"となり、まさしくその通りです。
重ねたセロハンのようなものでしょうか。
例えば10人の人間が集まっている一枚の写真において、
何人かは手前にいる人の後ろに立ち、顔や体の一部しか見えていない状態。
この「手前の人が後ろの人(またはその一部)を隠す」というのも階層の概念です。
これをレイヤーでは「手前の人が上/後ろの人が下」などと置き換えられます。
手前の人を「レイヤーA」、後ろの人を「レイヤーB」とに分けた場合、
ふたつを入れ替えることで"前後"の逆転も可能なわけですね。
さてそれを絵で描く場合、隠れた部分まで描くかどうかは内容にもよりますが、
予めレイヤーで分離してあれば、位置や色合いを個別に扱うことができます。
誤ってレイヤーAを削除しても、レイヤーBは無事───なんてことも。
私の作品は様々な事情で100枚くらいのレイヤーを扱います。
そこまで多くする必要はないのですが、「***の位置を変えて欲しい」とか、
「***の色だけ明るく……」といった注文に対応するための処置です。
今回、一枚の絵の中で扱うもの(個別処理)が多岐に渡ってしまい、
かえって全体処理が施しにくい状態に陥りました。
台所と食器棚を別々の部屋で扱うようなものです。
そうして当初の見込みより時間がかかると分かったのが昨夜の話。
努力ではどうにもならないこともある……時間は24時と決まっています。
ただし、余裕が出来た以上は頑張らないと。
- 2017/06/23(金) 23:59:00|
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