今日は母の仕事場にお客さんが来る日でした。
昨日の表札は本日のための作業でもあり、他にも幾つか済ませています。
この人はデザイナーを職業とし幅広く手がけておられますが、
玄関を上がった時のこと、聞き慣れない言葉を話しました。
「この上がり框の部分を───」
「今の、あがり……何?」
「あがりかまち。 あれ? 方言だったかも?」
上がり框(あがりかまち)。
日本家屋の玄関で靴などを履く時、座れるくらいの高さがある段差のことです。
古い家などでは、靴を脱いでから廊下へと続く床が高かったりしますね。
現代家屋では20センチ以下の低いものが殆どですが、
古くは、地面から膝くらい高さ(45センチ)までと決められていたとか。
近年ではバリアフリーの観点からも低く設定することが多いようです。
「初めて聞いた。 へえぇ、ちゃんと名前があるんだ」
「家の中のデザインに関わることもあって、ちょっと知ってたの」
この上り框で転びそうになるという理由で、私が昨年に踏み台を作っています。
そして先日、家屋の裏口へと続く戸や裏手全体を指して使うこともある、
"裏背戸"という言葉を母から学んでいました。
いずれは使わなくなってしまう言葉なのでしょうか。
- 2017/03/05(日) 23:59:00|
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