母と妹と彼氏君を乗せて方々へ走り回っておりました。
数日前にストーブを乗せて走った時、車内に少し灯油が零れていたようで、
それ以来ずっと灯油の匂いが染み付いており、ファブリーズが欠かせません。
彼氏君は乗り物酔いするため窓を開けて良いか聞いてきます。
現在は揺られて気分が悪くなることは少ないものの、匂いには敏感だとか。
私も子供時代は(おもにバス旅行が)酷かったので理解はあるのです。
「遠足そのものにも行かないとか、家族旅行でも留守番してるとか」
「そりゃ酷いな」
「自宅で猫と戯れてましたよ」
今がどうかは知りませんが、乗り物酔いする者への視線は冷ややかです。
吐き気がする上に周囲からは疎まれるという、何一つ救いのない状態の中、
楽しい思い出は霞んで消え、ひたすら不快な気分だけが続きます。
「この歳になっても不思議だったから調べたけど、
あれは消毒とか消臭が目的で『そういう匂い』になってるらしいね」
「そうなんすか?!」
「あの状態になったら、車を降りること以外は考えてないよね」
思うに、バス旅行は自分の一存でバスを停められないことも理由の一つで、
心理的に追い詰められると「吐き気を気にする自分」だけが堂々巡りを始め、
遠くの景色を見たり、お喋りで気を紛らわせるという余裕もなくなります。
「本当そうなんですよ」
「まぁ、とにかく窓は開けたい時に開けていいし、何なら車も停めるから」
「助かります」
今でも乗り物酔いに苦しむ子供が居ることでしょうが、
せめて自分は気遣える側の人間でありたいです。
- 2016/12/24(土) 23:59:00|
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