第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

不便さの感覚

ちょうど母が畑へ行くところに出くわしたので、手伝うことになりました。
とは云っても、空模様は怪しいし数時間後には仕事だったので、
ちょっと耕して種を蒔くだけ。
 
鍬(くわ)を使って耕すのは専ら母です。
「若いお前がやれ」と云われそうですが、私に鍬は柄(え)が短く、
力を込められる持ち方では、そこそこ前のめりにならないと耕せない。
なので私はスコップを使うことが多いのです。

しかし鍬とスコップでは用途も違うので、到底、鍬の便利さに及びません。
柄が短くても使えるようになろう……と、私が耕していると、

「お母さんがやろうか?」

───と、母が声をかけてきます。
母が耕さなくてもいいように、私がやっているんだけどなぁ。

「そうやって代わっちゃうから、いつまで経っても僕が上手くならないんだよ」
「だって不便そうにしてるの見てると、つい自分でやりたくなるんだもの」

私は決して背が高いわけではないのですが、母との身長差は頭一つ分以上。
柄の長さは変わらないので、どうにも持ち手が狭くなって不便です。
小学生の小さな自転車を漕いでいる感覚でした。

隣の畑の借主にナスを頂いたり、そのナスを知り合いにお裾分けしたり。
ほんの1時間ほどでしたが、とりあえずの作業も完了。
その後、示し合わせたように雨が降ります。

以前ディスプレイの画面上に現れた小グモの話を書きましたが、
最近はよく現れ、今はちょっと体が大きくなったように見えます。
何を食って大きくなったのかは考えたくないけど、ふとそんな彼を見ていて、
動物や昆虫は、何らかの作業を「不便だ」と感じることはないのかと考えました。

その不便さへの対策が「進化」なのかも知れませんが、
1種類の動物にしても、全ての個体が同じ体長であることは少ないはずです。
栄養状態や環境の差によって大小があり、個体によっては不便な作業が───

───と、そこまで考えてやめました。
仮にそれだけ差があって不便を感じたとして、
よほどの差があるならば、彼らは生きて行くことすら出来ません。
どんなに遠い場所へも歩いて行くしかないし、誰も食事を用意してくれない。

いつの間にかカーテンに移動していた彼は、私の周囲を探検しているように見えました。
それはそうと彼は巣を張らないのだろうか。

「自分には鍬の柄が短い」と感じる話題で書いたかと思えば、今度はクモの話。
動物が考えないような、どうでもいいことに思い煩うのは人間の特徴ではありますが、
不便かどうかは、人間特有の多様で複雑な思考が決めることなのかも知れません。
なるほど合理化が進めば「便利」であるわけです。

そしてまたクモが少し遠くへ移動していました。
  1. 2010/10/25(月) 21:00:11|
  2. 日常
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ハーブ | ホーム | ラフの重要性>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://7hira.blog20.fc2.com/tb.php/176-b6b8fb81
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

七片 藍

Author:七片 藍
フリーイラストレーター

当ブログについて
:本家[ether]
:mixi[499935]

カレンダー

03 | 2020/04 | 05
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

カテゴリ

絵:執筆情報 (63)
ソーシャルゲーム系 (28)
TCG系 (14)
書籍系 (17)
絵:個人作品 (14)
トップ等 (10)
聖域 (1)
悪魔 (1)
神威 (1)
ほか (1)
日常 (3461)
創作 (85)
DIY (101)
菜園 (598)
疑問 (3)
ゲーム (27)
スポーツ (2)
探しもの (6)
生物 (49)
未分類 (2)
修理 (8)

検索フォーム

最新コメント

月別アーカイブ

QRコード

QR