第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

見える/見えぬ

母に付き合って午前中のウォーキングに出ました。
いつも通りのコースで用水路沿いを歩いていると、
対岸の水辺にある水没した石にまぎれて、一つだけ異なるものが見えます。

「カメだ」
「え? どこよ」
「あの辺り」

川幅そのものは15メートルほどですが、
こちら側の護岸を含めると、カメが居る位置までは20メートルくらい。

甲羅は保護色で見づらいものの、目を凝らすと腐葉土に似た色をしています。
疑っていた母も、ようやくトプンと沈んで動きだすと声を上げました。

「あんた、よく見えるわね!」

母は驚いていましたが、自分でも驚きました。
水面に映る景色や照り返しもある中、動かないカメを見つけるなんて。
子供の頃、よく川原で遊んだことが目を鍛えたのでしょうか。

そうかと思えば、昨日、字を書こうとして「よく見えない」とぼやいた時、
母がからかい気味に持ち出した度の浅い老眼鏡をかけてみたところ、
なるほどいつも使っている眼鏡に比べると大きく見えました。

私が普段から使っている眼鏡では、焦点が合い始めるのは眼球から25cmくらい。
もっとよく見ようとして顔を近づけると、対象物はぼやけて見づらくなります。
これが裸眼になると少し近づくことができ、その差は3cmくらい。

なにをそんなに食い入って見るものがあるのかといえば、
例えば指先に何かトゲが刺さったとか、非常に小さい活字のルビだとか、
鏡を前に数日前からムズムズと不快だった鼻毛を切ろうとする時などです。

「あんたもそんな歳かぁ」
「おかげさまでね」

老眼の兆候は20代から出るもので大抵は自覚がないそうですが、
40代を前後するあたりから徐々に「もしや」と思うものだとか。

見えたり見えなかったり。
この、親の歩いた道をたどるような感じが、こそばゆくて面白いです。
  1. 2013/04/25(木) 22:49:59|
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