10月最後も仕事一色。
ここ数日で気づいたことですが、眼鏡の度が合いません。
今の遠近両用は今年の一月から掛けているものですが……。
どう変わったか云うと、裸眼のほうが見やすい。
眼鏡を掛けた時に「はっきり見える距離」が遠くなっている。
私の遠近両用は、老眼部分に度が入っていません。
つまりは裸眼で見ていることになります。
距離別に書き出してみましょう。
【少し前まで】
・指紋を詳しく見る───「度入り」の老眼鏡が必要。
・キーボードを見る───眼鏡が必要。
・パソコンの画面を見る───眼鏡が必要。
・それより遠いもの───眼鏡が必要。
【最近】
・指紋を詳しく見る───「度入り」の老眼鏡が必要。
・キーボードを見る───★裸眼で良し。
・パソコンの画面を見る───★裸眼で良し。
・それより遠いもの───眼鏡が必要。
……視力が回復しているのか、老眼が進んでいるのか分からん。
これまでにも似たようなことはありました。
しかし数十分で【少し前まで】の状態に戻り、眼鏡を掛けていたのです。
確かなことは、「裸眼で良し」が"眼鏡を掛けると見づらくなった"こと。
繰り返しですが遠近両用の老眼部分には度が入っていない。
裸眼で焦点の合う範囲が拡がって、掛けなくてもいい機会が増えました。
とは云え、見えなくて不満になるのは「詳しく見ようとする時」だけ。
まぁいいか、困るわけでもなし。
- 2019/10/31(木) 23:59:00|
- 日常
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今日も仕事だけ。
昨日はジャガイモ用地にベイト剤を撒いています。
雨が降っていたので5分くらいで済ませたものの、十分でしょう。
ベイト剤とは害虫駆除用の餌……つまり毒餌です。
ジャガイモは、カブラヤガ(蕪夜蛾)という蛾の幼虫の被害を受けます。
根元近くの茎をかじられ、パタリと倒されてしまうのです。
これまでは土に混ぜ込んだり撒いたりする農薬を使っていましたが、
収穫を増やすための土着せを行う際、どうしても土を掘ることになり、
この時に地中の幼虫を掘り起こすためか、被害ゼロとはなりません。
そこで新たに購入したのがベイト剤。
誘引効果があり、茎をかじりに出て来た幼虫は餌を優先するようです。
これを使うのは2回目。
今回こそ被害ゼロを目指すべく、まずは最初の1回目。
それにしても土が冷たい。
晴れ間が覗けたと思っていたら、再び降っては土を冷やす。
水とて多ければ害になるとは云え、こればかりはお天道様頼みです。
ともあれ、対策だけは講じておこう。
- 2019/10/30(水) 23:59:00|
- 菜園
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今年は梅雨時といい台風の時期といい、とにかく雨が多い年ですが、
私の住居にも変化があり舗装が苔むしていると気づきました。
もとは水田だったそうで水はけが良くないらしいです。
しょっちゅう近所の大きな庭が雑草だらけになるし、蚊も多いのは事実。
それでも少しは蒸発が早いアスファルトに苔が生えるとは……。
ここに住んで以来は見たことがない状態です。
なんだか、引っ越すと決めてから色々関連付けて考えてしまいます。
妙に自宅や周囲の変化が多くなったことが理由です。
退去を促されると思っていたアパートにリフォームが入り、
ほぼ交流のなかった家主が代替わりして親しくなったり、
関わりがなかった住人と仲良くなったり───
徒歩の範囲に便利な施設が増えたり、
アパートまわりの草むしりに感謝されたり、
新入居者との挨拶が増えて和やかになったり……。
これらが入居した当時であったなら嬉々として歓迎したことでしょうが、
去らんとする今、送別会でも始まったように感じてしまいます。
単純に、引越しと環境変化が重なっただけのこと。
それでも賑やかなうちに去るほうが良い気がする。
「私にとって」ではなく、お世話になった住環境にとって。
四半世紀か……長かったような短かったような。
久しく開けることがなかった押入れを見ると、色々出て来ました。
組み立てなかったプラモデル、聴いていないCD、使わなくなった座椅子。
一つ一つに記憶を掘り起こされつつ、今日も日が暮れる。
- 2019/10/29(火) 23:59:00|
- 日常
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今日も本業だけで過ごしています。
昼間の日差しは窓ガラスを温めるほどに強いため、
パソコンを起動していると部屋の中だけは夏のようです。
それにしても本業で一日を消化すると、本当に何も書くことがない。
畑ならば(イラストレーターのブログであることを無視すれば)、
作業の内容や今後の展望を記すことも出来るのですが……。
そうか、書くことがないのは書けないからだ。
販売・公開前の商品については言及できません。
そんなことをしたら怒られてしまいます。
とは云え、他のイラストレーターさんは(知らないから)除くとして、
外注には必要最低限の情報しか提供されないのは、ごく当然のこと。
いわゆるリークは企業の利益を著しく損ねる例も少なくないでしょう。
よし、無理はしない。
書けないなら書かないぞ、仕事をする。
……という内容を本日の記事にしちゃう。
- 2019/10/28(月) 23:59:00|
- 創作
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ほぼ本業だけで過ごしていました。
こうして一日を本業に傾けられるのは清々しくもありますが、
あるいは副業の反動ではと考えれば、やはり私の集中力の問題でしょうか。
一方、集中できるようになると今度は幾ら時間があっても足りません。
余裕の全てをペンに込めようとして、すると表現に凝り始めます。
技術が向上し時間が短縮されても、また表現に凝る。
何かに似ているなぁと思ったら、発明でした。
「労働時間を短縮しようとして多くの発明がなされるが、
そうして短縮した時間に別の労働を挟んで忙しくなる。
その意味において全ての発明は失敗作と云える」
昔、あるドキュメンタリー番組を観た時に云っていたことです。
結果として品質が向上してはいるので無意味ではありませんが、
"良さ"に上限がない以上、どこまで行っても時間はかかる。
品質は、ある程度のところで妥協するしかありません。
そうは云っても、手を抜くのって難しい。
自分にとって「この程度は当たり前である」と感じる品質の線引きは、
頭打ちがないので「手抜き=未完成」という認識でしかなくなります。
してみると、結局は出来ることの全てを投入するしかない。
よって楽になることはないわけで……。
人に勧められる仕事じゃないな、これ。
- 2019/10/27(日) 23:59:00|
- 創作
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副業への出勤時、とうとう寒いと感じるほどの気温になりました。
この時期は一雨ごとで徐々に気温が下がるものですが、
昨日の長雨で急に冷え込んだようです。
本業が忙しい中、少しだけ畑を見て回りました。
彼岸の内に仕込んでおいたジャガイモが長いこと発芽せず、
地中で腐ったのではと気を揉んでいたものの、なんとか揃ったようです。
前回のジャガイモは総収穫量40kg超えと、そこそこの出来でした。
しかし前半と後半では「耕耘機を入れたかどうか」で違いがあります。
●前半(耕運機なし)
なんとか備中鍬だけで粗く耕作した用地。
●後半(耕運機あり)
土を小麦粉のように細かく耕作した用地。
……結果どうだったかと云うと、圧倒的に収穫量が多いのは前者。
これは仕込み時期の違いよりも、土の状態が原因ではと考えます。
地中で大きくなる以上は、周りの土を押しのけられる隙間が必要。
土を細かく耕しすぎた結果、そこに雨が降って多めに水分を吸収され、
水分を含んだ重い土が上から覆い被さって土が絞まる。
芋が肥大する空間を狭めたというのが私の見立て。
さらに云えば、堆肥が少なかったことも一つ。
昨年は籾殻(もみがら)を調達せず、早々に在庫を使い切っています。
これにより地中の空間を確保できていなかったせいも大きいでしょう。
そして今回はどうかと云うと、連日の雨で先行きが怪しいです。
水分が多くなりすぎて、そこに寒さが追い討ちをかけます。
本当に難しいなぁ、そこが面白いんだけど。
- 2019/10/26(土) 23:59:00|
- 菜園
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雨、雨、雨……道路にカビが生えそうなくらい降っています。
これだけの水が一体どこにあったのか、洗濯物を取り込んでいないのに。
本業が忙しい中、少しずつ引越しの荷物も続けて数ヶ月。
契約の一つである火災保険の更新が迫っています。
私の場合───
「あんた、来月中に引越したほうがいいんじゃないの?」
「ただでさえ忙しいのに……なんでよ」
「火災保険」
───それが年末です。
これは今から二十数年前の入居が年末だったためですが、
今回の引越しも年末になりそうで更新する意味がないです。
さりとて払わないわけにも行かず、ちょっと調べてみる。
……結果、払い戻しがあると知りました。
思えば二十数年間も契約しておきながら約款を読んだことがない。
さすがに失効一ヶ月前では戻せないようですが。
とりあえず年末までに終えられれば御の字かな。
きっちり掃除も終えたいし、二十数年の恩もあります。
問題は来月の仕事だ……少し案件を減らそうか。
- 2019/10/25(金) 23:59:00|
- 日常
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本業にて、2時間分に相当する作業量が飛んでしまいました。
保存しないまま作業を続け、再び仕事を再開しようとしたところ───
「え? ちょっと待って……」
───ディスプレイが真っ暗になり、パソコンが再起動を始めたのです。
そこから巻き返すまでに同じだけの時間を……浪費してない。
絵を描く作業で最も時間を使うのは「考えながら描いている時」です。
ペンを走らせた先が"正解"とは限らないので、散々あちこち歩き回ります。
しかし行き先が分かっていれば迷うこともなくなる。
こうした地味な工程を何度も繰り返した結果が一つの作品であり、
データが飛んでしまっても、ある程度は楽に復帰できます。
「(と云うわけには行かないんだな)」
戻って来ないのは時間だけ。
悔しいので予定より先まで進めてから眠りました。
扁桃腺の腫れは治りましたが、歯が浮くのは治っていません。
- 2019/10/24(木) 23:59:00|
- 創作
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夕方頃に眠ろうとしたところ、2階住人である知人が訪ねて来ました。
昨年に知り合ってから、たまに会うと雑談したりします。
年齢は私より数歳ほど年上です。
「どうしました?」
「えーと……スーパーファミコンの───」
「は?」
(ここからの文章は扱う話題的に世代を選ぶものと存じますが、
おっさんは空気を読まないのでブログの閲覧者数的に無視します)
「───あれ何て云うんだっけ、カセットを挿すところ、ハーネス?」
「……スロット?」
「とにかく、その端子部分を掃除するのって、綿棒とかでいいのかな」
「どうなんでしょ、息を吹きかけるのは端子が傷むって聞くけど」
「磨いたくらいじゃダメかな……」
「ちなみに何をやるんです?」
「ドラクエ6、画面がぶわーって、操作も出来なくて」
「物理的な接続エラーを避けるならハンダ付けしか……掃除は綿棒くらい?」
「本体が悪いかも知れないんだよねぇ」
「本体側は、厚紙を折り畳んで端子と同じ厚みにして磨くとか」
「あー!」
「ちょっと待ってて」
十数年前、リサイクル店で買った"あれ"があったはず。
引越しの整理で出て来たので、ついさっきまで視界にあった物です。
「……接点洗浄スプレー?」
「ただしカセットと本体側で、直接は使わないように」
「ん?」
「たぶん気化熱で温度差ができるから、結露させると錆の原因になるかも」
「はー……」
「さっき云った方法なら、厚紙に染ませてから端子を拭く感じ」
「分かった」
[数分後]
「行けた行けた! 映った!」
「本当に? そりゃ良かった」
「一発で成功、段ボール紙を使った」
「使ったことなかったもんなぁ、何が入ってんだろ」
「なんだろね」
「エタノール?! なんだエタノールでいいのか」
シール剥がし等で、しょっちゅう使う薬品でした。
たしかに油脂を除去するなら最適でしょう。
スーパーファミコンか……もう本体すら持ってないな。
- 2019/10/23(水) 23:59:00|
- DIY
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昨日は変な夢を見ました。
歯という歯が全て抜け落ちてしまうというものです。
口中でカランと異物の転がる感じがしたかと思うと、
ぺっと吐き出されたものを自分で「歯だ」と認識していながら、
実際には金属で出来た歯で、そして抜けた痕も歯茎だけになります。
次々に吐き出され、最後はザララとまとまって出てきました。
出血がなく、金属の歯なので気持ち悪さこそないものの、
まるで口からシジミの貝殻を小さじ1杯分ほど吐き出した感じ。
その後の感触が非常に不快でした。
いつまで経っても歯の抜けた痕が消えないのです。
上下の歯茎が合わさると独特の感覚が生じます。
雑巾のような、水を含んだ厚めの布を噛むような感じ。
歯がないので歯と歯がぶつかる感触もぼやけるのですね。
夢占い等での「歯が抜ける夢」は良くない暗示だそうですが、
虫歯であれば悩みの解決を示すこともあるとか、色々です。
虫歯か……大体の歯を治療したもんな。
大抵は「不安の現れ」としています。
占いは頭の隅っこに置く程度の注意や教訓という認識ですし、
あれこれ深く考えないことにしていますが……本当に不快でした。
本業が忙しい中、副業があり、引越しを控え、畑も気になる。
この中で"知らないもの"は引っ越した後のことでしょうか。
とっくに人生の半分以上を独り暮らしで埋めてしまい、
環境変化としては、まさに独り暮らしが始まった時か、
あるいは会社勤めから自営業に変わった時くらいの変化量。
20歳で独り暮らし、30歳で自営業、40歳で……?
私が恐れるものは目的を失うことですが、今は目的が多すぎる。
これは自縄自縛というやつかな。
- 2019/10/22(火) 00:00:00|
- 日常
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私は副業の現場で数少ないリフト運転者の一人であるためか、
先日の休みが「引越し準備のため(と称した仕事)」としたところ───
「引っ越すの?! どこに!」
「自宅が少し遠くなるだけだよ」
「どれくらい?」
「500メートルくらい」
───瞬く間に驚きが安堵に変わる様を見られます。
早朝の補助スタッフにはリフトマンが3人しか居ません。
正社員勢も、この中で一人でも欠けられるのは非常に困る。
「なんだー、そんだけかー」
「だから遅刻する可能性が極めて高くなる」
「それはダメ」
まぁ出勤時間が5分くらい早くなる程度でしょう。
- 2019/10/21(月) 23:59:00|
- 日常
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本日も昨日と同じですが殆ど仕事に傾いています。
畑に行けないので、母が代わりに白菜の苗を植えたそうです。
私がやりたかったのに……しかし今はそれどころじゃない。
GWや盆暮れ正月のほかで三日連休は初めてでしたが、
ほぼ仕事と用事だけで消化してしまいました。
副業を始めてから、24時間の全てを本業に傾けられなくなり、
「あと数時間あれば」と感じることが増え、それがストレスでした。
思い切って描けないわけです。
しかし、机に向かって無為に過ごすことがあるのも事実。
いわゆる「逆さまにしても何も出て来ない」というやつで、
こうなると時間だけが過ぎて行き、むしろ他のことをしたほうがいい。
自分の持ち物なのに出し入れが不自由。
燃費があって、鮮度があって、無理が利いて、有限とも無限とも。
能力とは生き物みたいなものですね。
- 2019/10/20(日) 23:59:00|
- 創作
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ほぼ仕事と引越しの荷物整理だけで過ごしました。
そんな本日、いつかに注文した燃料タンクが届いています。
海外からの発送である点と、途中で台風を挟んだこともあり、
配達遅延を報せるメールでは───
「Typhoonの原因で」
───と記され、2週間ほど経っての入手でございます。
(なんとなくX-MENのストームを思い出した私)
問題の管理機は十年近くも使われて(動いて)いません。
割れた古いタンクの中では気化した混合燃料のエンジンオイルが凝固し、
飴状に固着した結果、石油系溶剤でも除去できないまま残っています。
さて、届いた燃料タンクは新品で500円程度、そして配送無料。
管理機本体は型落ちも型落ちで、純正の燃料タンクも検索に出ない。
ホームセンターで尋ねても純正品は高価とのこと。
・純正品───多分ネットでも7000円程度(+配送量)
・取り付けられない他社製品(新品)───2500円
・取り付けられない他社製品(中古)───2000円(+配送量)
"取り付けられない(以下「社外品」)"にも拘らず、中古で2000円。
これは完全に足元を見られている……と思ったのが事の始まりです。
以上の点から、純正品を無視して社外品の購入に主眼を置き、
「同じ混合燃料なら他の機器でも使えるはず」と結論づけました。
そして刈払い機のタンクを思いつき、500円で入手できたわけです。
ただし、これは問題の入り口から僅か前進したに過ぎません。
前提として「取り付けられない」のでステー(取付金具)が必要です。
エンジンの稼動に成功したとして機体の振動も考慮した組み付けが必要。
それと並行してキャブレターを分解洗浄、エアクリーナーの確保。
キャブレターはダイアフラム式なので、以前の管理機のものが使えます。
エアクリーナーも予備があるし、何とかなりそう。
それ以上の問題は時間がないこと。
とりあえず仕事を終わらせないと修理も引越しもできません。
多少のんびり出来るのは……来年かな。
- 2019/10/19(土) 00:00:00|
- DIY
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休暇を取ったので、今日から日曜日まで(仕事をするため)休みです。
ところが肝心の仕事から連絡が途絶えているものが含まれたため、
仕事もそこそこに引越しの準備を進め、少し部屋を整理しました。
夜になってからのこと、不意にゴホンと咳をしたところ、
なんと部屋の壁に反響するのが分かりました。
家具が減ったせいでしょうか。
……20年前、これだけ響いていたのかな。
- 2019/10/18(金) 23:59:00|
- 日常
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プリンター等の台として使っていた小さなOAデスクを運び出しました。
これは私が自営業となる前に勤めていた会社から貰ったもので、
かれこれ20年近くも役立ってくれています。
私は過去二十数年で殆ど模様替えをしていないため、
しばらく見ることがなかった部屋の壁を見るのは奇妙な感じです。
家具が一つずつ転居先へ行くたび部屋の様子が変わるのは、
さながら私の生活が巻き戻される様を見るかのようです。
(この"巻き戻す"という表現も死語になりつつありますね)
そうして寝床に入った後、不意に気分が沈みました。
あろうことか、部屋の状況に不安を覚えたのです。
この部屋を出て行くのが妙に怖い……なんとしたことか。
20歳で独り暮らしを始めた前後でさえ、こんな気分にはなってない。
否、なぜ20歳の私は不安にならなかったのか。
真っ先に思いついたのは「独り暮らしへの漠然とした憧れ」でしたが、
すぐに違うと分かり、「根拠のない自信」のせいだと思いました。
生まれ育った実家に少なからず不自由さを感じる人は、
その対岸にある、あやふやな自由の姿を実家の外に夢想しがちです。
自分で自分の舵を取る、自分が中心となる生活。
実態は、あらゆる些細な作業が全て自分に集中する生活。
家族が代行していた、ちょっとした用事の担当者が自分一人になる。
20歳の私は、そんな現実を知らぬまま寝泊りを始めていたはず。
しかして日々の雑用に振り回され、それを消化することにも慣れ、
いつからか、この部屋が体の一部になっていたようです。
真っ暗でもドアノブの位置が分かる。
後ろ手が虚空を漂うことなく戸を閉める。
よろけて体を支える手が、いつも同じ壁をつく。
あるはずの何かが所在を失うかのような、この数ヶ月。
実際に家具が減って行く中、とうとう私の心が「異常」を検知して、
これが正しい舵取りであるかを問うている?
「おやおや、ひねこびた独身男にしては繊細ではございませんか。
斯様に色気のない部屋が、ようやく若者を迎えられるかも知れないのに」
そんな声が、どこからか聞こえることにして片付けを進めるのでした。
- 2019/10/17(木) 00:00:00|
- 日常
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引越しを控えていることもあって、本業に集中できません。
まとめる荷物は残っているし、できれば綺麗に種類を分けたいし、
それが数分で済む話であれば仕事にも脱線が生じ、気づけば1時間。
昔、ドラえもんの話で「眠らなくても疲れない薬」だったかを飲み、
のび太が勉強を始めたものの、間もなく鼻をほじり始めた挙句───
「あと1粒で1ダース!」
───と、もはや至極どうでもいいことで熱心になり、
直後にハッと気づいて勉強を再開するも集中できないと云う、
そんな話を思い出して嘆息の出る40代の男は、私くらいでしょうか。
とは云え仕事には休憩が必要で、気分転換も効果的です。
ところが荷物の整理が進むほど「少しだけ目を通したい程度の本」がない。
これが、私を引越し作業に駆り立ててしまう大きな理由でもあります。
いよいよマズいと思って仕事を再開すると、これがスラスラ描けてしまう。
これを最初から捻り出せていれば、何も困らず予定通りだと云うのに。
もしかして私は、こういう状況でないと仕事にならないのだろうか。
してみると順序立てて予定通り消化しようとする姿勢こそ無意味?
あぁ、畑に行きたい。
- 2019/10/16(水) 23:59:00|
- 日常
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妹が「扁桃腺の腫れ・痛みに効く」という命中の薬を持っていたので、
なんとか食事に困らない程度には喉の痛みが治まりました。
ただし母と妹によれば"続く"らしいです。
そんな本日、散歩中の母が用水路で水を撥ねるを聞いたそうで、
導水停止で低下した水位の中、フナが喘いでいると知らせてきました。
大きさは30cmが1匹、20cm前後が2匹。
なかなかの大きさなので持ち帰って飼いたいくらいです。
しかし小さな水槽しかないので、大きな川まで運んで放流。
この川では、魚は鯉やフナ、鳥類はカワセミを抱きます。
間もなく干上がる用水路よりは長生きできるでしょう。
放した途端にクルリと上流を向く姿は、まるでコンパスです。
なんだか自分も深呼吸をした気分になり、喉の痛みも忘れます。
達者でな。
- 2019/10/15(火) 23:59:00|
- 生物
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先週から(虫歯でもないのに)奥歯が浮いております。
わたくし、この「歯が浮く」という"表現(※)"を先に知ってしまい、
はじめて「歯が浮く」という症状を体験し、ちょっと面食らいました。
(「歯が浮くような台詞」……白々しい、わざとらしい台詞)
奥歯を噛み合わせると、ほかの歯より浮いている歯が早く接触します。
そして一瞬だけ綿を噛むような感触があった後、カチンと噛み合う。
たしかに浮いている……そして少し痛いし堅いものが噛みづらい。
おそらくストレスによるものでしょう。
私は疲れや不安が重なると大抵は歯痛か頭痛になります。
そんなわけで、まともに咀嚼(そしゃく)できないまま先週を過ごし、
ようやく週末になってマシになったかと思ったら───
「んっんー、んごご……」
───今度は喉が痛い。
どうやら扁桃腺が腫れているようです。
熱はないけれど、これまた食べ物を飲み込みづらい。
台風が来る直前にクシャミを連発した時間帯があり、
これまた気候変動によるストレスなのか……不調が連発です。
あああ、忙しいってのに。
- 2019/10/14(月) 00:00:00|
- 日常
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実家で昼食を済ませた後のことでした。
帰ろうとすると……財布がない。
この少し前、母の買い物に車を出して帰ったばかりです。
寄ったお店はスーパーだけで、帰り道も記憶に残っています。
たしか車を下りて買い物袋に入れたはずなのに、ない。
実家の中を探したものの、やっぱりない。
お店で問い合わせてみるも届けられていない様子。
自分の行動が記憶どおりなら、落としたのは駐車場から実家までの1分間。
しかし付近には落ちていないし、不安な要素が一つだけありました。
「車の屋根に置いた記憶」がある。
ただし、それは買い物の前に寄ったセルフ給油所での記憶であるはず。
それでも記憶が間違っていたら、屋根に載せたのがスーパーの駐車場なら、
こんな間抜けな話もありません。
あの財布は妹が私に買ってくれたものです。
買い物に付き合った際、何か欲しいものはないか聞かれたので、
ボロボロになった財布を替えるため安価なものを頼んだのでした。
直接スーパーに伺ってみるも、やはり報告はなし。
仕方なく警察署へ行って届け出ることになりました。
「では、落とした時間帯と財布の特徴ですね」
「午前中です。 色は黒で、これくらいの大きさ、厚みはこれくらい」
「午前……ん? えーと、カードとかは入ってました?」
「**銀行か++銀行……あっ、**銀行なら確実に入っています」
「これはー……」
「それと現金が****円」
「現金は****円、ですね?」
「? はい」
「これは……出てますねぇ」
「本当ですか?!」
「ええ、XXX交番に届けられてます。 道は……?」
「帰り道です!」
「そうですか、ではそちらでお受け取りください」
スピード解決というやつでしょうか。
おそらく届けが出てから小一時間内のことでしょう。
その後、地元の交番で財布を引き取っています。
「届けられた方は、お礼は辞退されてますので」
「でも、その方の連絡先とかは……」
「申し訳ない、それは規則でお教えできないんです」
「いえ、せめて感謝をお伝えいただきたくて」
「分かりました、そのようにいたします」
「よろしくお願いします」
中身は全くの手付かずでした。
従妹から貰った手紙や、知人の子がくれた遊戯王のカードも入っています。
そういうものを"お守り"代わりにしていて、いつもパンパンに膨れている。
名も知らぬ方に感謝しつつ、仕事に戻りました。
- 2019/10/13(日) 20:24:00|
- 日常
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台風一過です。
うっかり目覚ましを設定したまま眠ってしまい、
起きる必要がないのに副業へ行く時間帯に目覚めました。
台風前だったので畑で吹き飛ばされそうなものは固定しに行き、
転居先の雨戸も閉めたものの、普段から地元は災害らしい災害がなく、
今回も「長い雨が降った」程度で済み、夜には路面が乾いています。
いつかは台風で白菜の苗が殆ど全滅してしまいましたが、
この雨くらいなら何とか耐え切ってくれる……はず。
明朝、確認しに行こう。
- 2019/10/12(土) 23:59:00|
- 日常
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知り合いに用地の耕作を頼まれたので、20分ほどで済ませました。
頼まれたのは数日前で、「そうだった」と思い出したのは昨日。
ところが燃料不足だったので調達に走ったのも昨日のこと。
現在、ガソリンの携行缶購入は署名を求められます。
名前や住所、時間帯、用途などを記載するわけですが、
田舎ということもあって用途欄は殆どが"耕運機"となっていました。
(ブログ上で何度となく耕運機と表記しているのに、
いざ筆記となると正確な漢字が思い出せず、
用途欄に書かれた過去利用者の表記を見て真似する始末……)
副業先で長距離トラックの運転手と「他に何が有り得るか」を話し、
工事現場の機材用は現地調達では───という用途が挙がりました。
なるほどなるほど。
台風19号(ハギビス)が近づき、今回の耕作も半分は無駄となり得ますが、
できるだけ深く耕しておいたので多少はマシなのでは考えます。
そうこうしていると副業先から電話が入り、
明朝は出勤しなくて良いとの達しがありました。
学校にせよ会社にせよ、こういう連絡が来たのは初めてです。
少年時代は流感で学級閉鎖になったことがないほど平和でしたし、
出勤が困難なほどの災害もなく、病欠だけが"休む理由"でした。
高校時代に一度だけ台風の中を登校したこともありましたが、
その日は連絡もなく、私を含めた数人が律儀に校門をくぐっており、
一方で授業は中止され、校内放送でビデオ鑑賞という変な日でした。
そしてビデオは、なぜか「ビー・バップ・ハイスクール」。
興味がなかったので勝手に教室を出てカップラーメンを食べてたなぁ。
ともかく思いがけず休みとなったことで本業を進められることになり、
コンビニに行って戻ると郵便受けにも何かが挟まっていました。
「(意訳)台風が凄そうだから物干し竿とか下ろしといてね!」
契約者への素晴らしい配慮です。
これも過去24年間にはなかったことでした。
でも引っ越す。
- 2019/10/11(金) 00:00:00|
- 日常
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よく利用するコンビニの深夜シフト店員さんを、とんと見ていませんでした。
今夜になって思いがけず会えたので話したところ───
「いやぁ、とうとう僕もやっちゃいましたよ」
「何?」
「石です。 胆石と尿路結石」
───胆石はともかく私も結石マン……のた打ち回ること過去2回。
「腰が痛くなりましたね」
「腰というより背中側の少し上じゃない?」
「そう、そう」
「もう金属のストローか何かを刺して抜き取りたかったでしょ」
「そうそうそう! もう本当それなんですよ!」
「腎臓が腫れて肺も押し上がるんだよねぇ」
最初に経験した結石は30代の始め頃で、二度目は40代になってから。
今の彼は私の一回目にあたる年齢なので、条件が揃えば二度目も有り得ます。
「こう、両手を合わせた状態が尿管だとするでしょ」
「はい」
「蠕動(ぜんどう)っていって、こう、くねくね動くとするよね」
「……」
「それが尿を膀胱まで下げるわけで、手の中にガラスの破片でもあったら───」
「あー……う……」
「───ザクザク切り刻みながら進むから、そりゃ手が血まみれになる」
「もうなんか……あぁ」
「僕の時は40分くらいかけて膀胱の手前まで駆け下りてった」
説明している私のほうが色々と思い出して、痛くない腹が痛みそう。
最初と二度目の間に十年が経っているので次は50代でしょうか。
いやいやいや、もう結構ですって。
- 2019/10/10(木) 23:59:00|
- 日常
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昨日は退社後の妹を乗せて用事の消化に走りましたが、
帰り際に寄ったスーパーにて無料の段ボール箱を貰っています。
相変わらずゴチャっとしているものの、引越し進行は着々としており、
そんな中で意外にも「ないと何度か困るもの」がありました。
小さめの段ボール箱です。
これまでスーパーで調達していたのは、おもに1リットル飲料の箱でした。
中身が金属の塊でもない限り、ギチギチに詰め込んでも重量が知れています。
重くても最低1つ、中身によっては2つ3つ持って移動できる程度の重さ。
それらは大抵が資料書籍やCD、雑多な書類といったような中身ですが、
これらを運び終えると、残るのは文房具や小道具といった小物類。
困るのは、こうした「荷物の種別によっては総量が少なくなる物」です。
文房具は掻き集めても1リットル飲料の箱を満たさず、無駄が多い。
こうなると、むしろ小さい箱が欲しい。
そんなわけで今回は小ぶりな箱を幾つか調達しました。
ココナッツサブレと柿の種の箱───となっています。
ほかにも平たいものを2つ。
車で運ぶ時に場所をとらないし、少なければ他の箱も積める。
反比例して転居先は日一日と箱が積み上がって行きます。
……年内に何とかしたい。
- 2019/10/09(水) 23:59:00|
- 日常
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先週の金曜日、知り合いの用地に耕運機を入れたと書きましたが、
昨日の朝、ご本人に会ったところ「お幾らがいいかしら」と聞かれ、
やんわり断ったところ、本日に母を通じて謝礼が届きました。
これでは燃料タンクが凡そ3回は満タンになります。
せっかく頂いたのですから、畑に因むものを買うことにしました。
これなら形として残るし、役立った姿としては最も適っています。
まずは鍬の柄(え)! 結構な値段なのです(1000円前後~2000円台)。
リサイクル店にて中古の鍬が数百円で変えてしまうというのに。
でも最近の地元では菜園ブームなのか売り切れてばかり。
そうそう傷むものでもないのですが、一部の農具は管理場所がなく、
盗まれないようなところに隠すか、あるいは持ち帰るしかありません。
鍬も数本となると重いので、どうしても現場(用地)保管となります。
しかし、風で鍬が倒れた後に雨が降ったりすると───
「だからぁ」
「だって目立つと盗まれちゃうじゃない……」
「それが傷むんだってば、雨より悪い」
───雨は微生物を蓄えた泥水となり、それを鍬の柄が浴び、
スカスカのスポンジ状になるまで木製の柄を蝕みます。
丈夫な柄が軽く力を入れただけで折れるのです。
そうやって、もう数えたくないくらいダメにしています。
柄の材質や防腐ソートの塗布で幾らかはマシになりますが、
それでも泥水を浴びればロクなことにならない。
だから新品を買う……もう今度は防腐処理にクリアコートじゃよ。
そして、次はネコ(手押しの一輪車)の車輪です。
修理不能なパンクとなったので諦めてチューブを買う予定でしたが、
チューブ単品を見かけない上に、通販では送料で割高になります。
そこで先日ホームセンターでチューブを取り扱っているか尋ねると、
「チューブを買うより"新品"を買ったほうが安い」と返されました。
新品じゃと? ネコは安くても4000円くらいじゃないか。
……と思って通販に踏み切る前に寄ったホームセンターでは、
タイヤ+チューブ+車輪(ホイール)のセットが千円もしない。
新品って、これのことか。
そんなわけで、これも買ってしまうことに。
ここ最近における畑の懸案事項が2つも解決してしまいました。
いい買い物をしたので、次に会ったら感謝を伝えよう。
- 2019/10/08(火) 20:25:00|
- 菜園
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昨夜は妹が実家で夕食を作ってくれていたのですが、
私は眠っていて食べに行けませんでした。
夜遅く行ってみると───
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兄上へ
あなたのお食事は、れんじの中であります。
ぽんの酢をおかけください。
字が汚いのは気のせいでする。
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───という、毛筆での書き置きがありました(ぽんの酢?)。
本文の右下隅には書いた人と思われる似顔絵も。
これが誰なのか聞いても「フフフ……」と笑って答えてくれません。
- 2019/10/07(月) 23:59:00|
- 日常
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用地にミミズ腫れのようなものがありました。
螻蛄(ケラ)が潜り進んだ跡であろうと考えますが───
・歩く
・飛ぶ
・泳ぐ
・潜る(地中)
───という多機能さを誇る彼は、私が好きな昆虫の一つです。
手のひらの上に乗せ、ギュッと握りこんで閉じ込めたとしても、
僅かな隙間をこじ開けて必ず脱出を遂げる・・・・・・力強い。
数分の鍬使いでヘトヘトになっている場合じゃありません。
- 2019/10/06(日) 23:59:00|
- 生物
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刈払い機用の燃料タンクを注文してしまいました。
どうかな……使用に堪えるものだろうか。
もちろん用途は(たぶん10年くらい動いていない)管理機です。
36年前の耕運機を得た今、管理機を復活させる理由は───
・母の機転では耕運機は手に負えない
・危険を感じた時の離脱が容易
・小回りが利く(★重要)
・刈払い機と燃料が同じ
・耕運機と比べてメンテナンスが楽
・土を耕しすぎない(いい感じに解れる程度)
───といった点。
刈払い機のタンクが流用できると思いついたのは、燃料の種類です。
耕運機は通常のガソリンですが、管理機および刈払い機は混合燃料。
同じ燃料を補充するのでタンクの材質も共通するわけですね。
今のところ不安要素は機体に及ぶ衝撃です。
何しろ純正タンクではないので、取り付け金具は自作するしかない。
設計どおりの組み付けではなくなるため強度的な問題が生じます。
管理機も刈払い機も、燃料タンクはエンジンの振動にさらされます。
耕作中やローターが弾かれた時の衝撃に耐えられるかどうか。
しかし最大の心配は、そもそもエンジンが動くかどうかと云う点。
つまり今回のタンク購入は問題解決の入り口でしかありません。
リコイルを引っ張った結果、ピストンは往復していたものの、
動いているのを見たことはないし放置期間も長すぎる。
菜園の広さに対して、私たちが植える野菜の種類は多いです。
よって用地は分割せざるを得ず、そうすると耕作時期が異なり、
1畳程度の面積には耕運機より管理機が活躍できる。
さぁ、やってみなきゃ分からない。
- 2019/10/05(土) 23:59:00|
- DIY
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80代で畑を続けていらした方が、今年でやめることになったとか。
息子さんと相談して「(畑を)引き払える余力がある内に」と、
ご本人も納得しており、私にとっては偉大な先輩です。
一方、昨夜の大雨で土が軟らかいので耕運機を入れました。
前回は耕作ローターを阻むほど堅かったのに、今日は面白いくらいに沈む。
少し離れた用地を借りている知り合いから耕運機を頼まれていたので、
ついでにそちらも含めることにして、5平方メートルの面積を耕作しました。
この知り合いも70代くらいで、なんとか続けるつもりのご様子。
私にとって、いや「年下の世代」にとって、
年上と共有できる話題とは、どんなものがあるでしょうか。
私は独身なので、夫婦生活や子育て、まして孫の話題は畑違い。
職業は色々ですし、昔の愛知県は集団就職で他県出身の人も多い。
政治は面倒、趣味は人による……と、あまり選択肢がない。
そんな中で「あっちの畑を借りてる」と話す人がチラホラ居て、
年代的に田舎の農家生まれで手伝わされていた方が多いようです。
人それぞれの事情で集団就職により愛知へ来たものの───
「変な話よ、子供の頃は手伝わされてイヤでイヤで仕方なかったのに、
歳をとったら自分から畑を始めて、親と同じことしてるんだから」
───と話す人が、ほかでもない母だったりします。
私にとって、畑を続ける理由の一つは親世代との共通の話題です。
誰しも老いるのだから、いわば自分の将来と話すようなもの。
どうせ歳をとるなら鼻つまみ者にはなりたくない。
畑は何年やっても学ぶことが多く、そうして学んだことすら絶対でもない。
それでも前向きに努める姿勢は変わらず、上手く行ったら情報交換。
人間は、ややもすると他人との関わり方に窮する時があります。
迷惑を掛けまいとするあまり、あえて距離をとっている内に、
いざ関わる必要が生じた時、しばしばその入り口で二の足を踏む。
ところが畑では、文字通りの"同じ畑"で話題には事欠きません。
時には余った苗を融通したり、豊作の野菜をお裾分けしたり、
珍しい野菜を教えたり、道具を貸したり、一緒に考えたり。
何よりの特徴は、それらが世代を飛び越えてしまう性質です。
便利な耕運機を所持していても、鍬だって便利で手放せない。
遺伝子にメスが入るような時代で古い知識が役立つ。
古いものと新しいもの───過去と現在が共存する。
転じて、私のような鼻たれ中年と年配者が同じ話題で頭をひねる。
そうした中で、先輩が一人また一人と畑を続けられなくなり、
寂しいと思う反面、加齢は自分自身の問題でもあります。
今はまだ、私より若い人は畑に居ません。
専業どころか兼業、まして農家ですらない自分であっても、
この先で誰かに知識を提供する機会があったりするのか。
なかったとしても、今は先輩から色々と学びたい年齢です。
亡き祖父が「なぜ俺が生きてる間に始めなかった?」と泣いてそう。
私が死ぬまでに拭えそうにない後悔の一つです。
- 2019/10/04(金) 23:59:00|
- 菜園
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降りそうで(まともには)降らない優柔不断な曇天。
お天道様がクシャミでもした程度の雨しか降っていません。
種を蒔いたので、一度しっかり降ってくれると助かるのですが。
農業用水の導水も止まってしまい、畑は本格的な水不足です。
まだチョロチョロと流れてはいるようですが、バケツで掬うほどでもなく、
せき止めて水位を上げようにも、あまりに水量が少なくて現実的でない。
朝からの曇天に、15時くらいから降ると云われていたのに降らない。
これはもう諦めるしかないと思っていると、夜になって大雨でした。
しっかり用地を潤すくらいには降ってくれたようです。
ただし雨脚が強いのは不安……。
蒔いた種が洗い流されてしまっては意味がありません。
数年前、台風で白菜の種が全滅したのは記憶に新しい。
冬場における白菜の消化率は高いです。
お裾分け分も含めれば、幾つあっても困らない野菜。
可食状態のまま用地で保管できる(在圃性が高い)のも強み。
見たい……50個くらいの白菜の列……。
趣味が実益(収穫)を兼ねるって最高に楽しい。
どうか種が流されていませんように。
- 2019/10/03(木) 23:59:00|
- 菜園
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仕事の息抜きに、少し畑で作業。
主な目的はビーツと白菜の種を蒔くことでしたが、
ビーツの種が余ってしまい、用地を2つ使うことになりました。
すると白菜の種を蒔く用地がなくなるので新たに確保が必要となり、
しかし耕運機を入れるには下準備が済んでおらず、十分に耕せません。
耕運機は安全のため出力を落とし、少し馬力が低下しています。
夏の多雨でガチガチに固まった土が、耕作ローターを弾くわけです。
管理機のような軽量機体ならば何も耕さずに走るだけでしょう。
ただし、そこは耕運機なので「ある程度は」耕作してくれますが、
Vベルトのテンション以上に負荷が掛かると空回りを始めます。
これを避けるため、粗くシャベルでも入れてしまったほうがいい。
ところが雑草だらけなのでシャベルを入れるのも難しい。
耕運機を入れても耕作ローターに巻きついて酷いことになる。
そして用地の所々に紫蘇(シソ)が大きく育っています。
もちろんこれも食用ですが、さりとて大量には必要ありません。
よって、まずは紫蘇を処分することにしました。
枯れる前で水分が多く、この状態なら"あれ"が使いやすい。
[ザク・ザク・ザク……]
押し切りです。
束ねた直径が15cmくらいあっても軽快に刻めます。
細切れにしてしまえば分解が進むのも早く、養分になります。
降りそうで降らない空模様の下、紫蘇の香りが漂う正午でした。
- 2019/10/02(水) 23:59:00|
- 菜園
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