黒き孤高

買い物の道中、カラスが身の丈よりも長い木の枝をくわえて飛び立ち、
道路を横断する途中で強風に煽られ、姿勢を崩して着地しました。

「おいおいおいおい」

こちらが減速すると再び飛び立ち、対向車線でも着地。
すると対向車線の車両も減速し、この数秒間でカラスは横断を終えます。

「あんな大きな枝……巣に使うのかしらね」
「よく飛べたなぁ」

枝は80cmくらいあったので首に負担がかかりそう。

「あれを思い出したわ」
「あぁ分かる」

十年くらい前、母の散歩に付き合って実家から数キロ離れた場所にて、
カラスがトンビを煙たがって追い回す様子を見ています。

逃げるトンビの周囲を「あっちへ行け!」とばかりに飛び回り、
それは徐々に高さを増し、私たちが視線を外しても続いていました。
あまりにも長く飛び続けるので圧倒され目を奪われたわけですが……。

あろうことか、その威嚇行動は大きなマンションを超える高さにまで達し、
さらにさらに高く、青空に溶けて見えなくなるまで続いたのです。

見上げる私たちの様子を見た通行人の男性が不思議に思ったようで、
私たちが指差す方向に飛んでいるゴマ粒のような鳥の姿を見ると、
「どこまで行くんだ?!」と、呆気にとられたほど。

カラスって、普通の鳥とは何かが違ってて好きです。
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七片 藍

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