午前中は畑に繰り出して穴を掘り、残渣を埋めておりました。
前回に仕込み忘れた石灰も撒き、こんもり土を盛って完了。
ここ数日で生じた残渣の殆どを処理。
そんな中、昨年の夏頃に療養のため菜園を解約した方が現われました。
昨日の朝方にも会っており───
「はい、持ってきたよー」
「ありがとうございます」
───自宅に育苗ポットが残っているので譲ると仰っていたのです。
菜園をやめてしまうと道具やら何やら色々と不要になるわけですが、
基本的に畑で保管するものは消耗品が多く、いくつあっても困りません。
「それにしても、畑をやらなくなると寂しいね」
この菜園は、そこそこ人気があって予約が多いです。
用地は借り主が居ないままの期間が短く、大抵は新規契約者が現われます。
最も長い例では十数年を契約している方もいて、常に名簿が埋まっている状況。
長く契約している人ほど顔なじみであるし、生活の一部と化していきます。
それをやめてしまうと一日が空虚になるのでしょう。
「いつでも来てくださいよ、今はちょっと作物が少ないけど」
「そうするね」
実は貴重なんだな、ここは。
- 2017/03/31(金) 23:59:00|
- 菜園
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母の携帯電話のことでショップを訪れた時のこと、
新たに暗証番号を設定する必要があり、4桁の数字を求められました。
「確定……と」
「ちなみに何にしたの?」
「*月*日」
「あぁ」
何の日であるかは私も知っています。
改めて尋ねる理由は「母が暗証番号を忘れた時のため」ですが、
へいへいと頷く私と対照的だったのは、応対していた女性店員さんでした。
「あ……素敵ですね」
「主人はもう亡くなったけどね」
「いいなぁ……私もそうなりたいです」
この店員さんが独身なのか既婚者なのかは分かりませんが、
数秒のやり取りに、男を押し黙らせる何かがあったように思います。
聞いたか親父、たまには夢枕に立ってやれ。
- 2017/03/30(木) 00:00:00|
- 日常
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昨日の畝に残渣(※ざんさ)を仕込み、こんもり土を盛って完了。
かさばっていますが分解が進めば半分くらいにまで減るでしょう。
(※以前から"廃棄"は野菜らしくない感じがしていたので変更)
しかし石灰の仕込みを忘れていました。
残渣の分解過程で酸性化が始まるためpH調整が必要です。
後から入れて意味があるか分かりませんが、今後は気をつけよう。
あと3ヶ所か……体力勝負だな。
- 2017/03/29(水) 23:59:00|
- 菜園
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畝を幾つか整理しました。
玉ねぎやレタスの用地を埋め尽くしたホトケノザは生長が早く、
他所の用地でも同様に野菜の生長を妨げており、菜園全体で拡大中であります。
なお一雨が済んだ後のレタス用地は、息を吹き返したように元気です。
玉ねぎも生長が盛んになり、頑張ってホトケノザを除去した甲斐がありました。
問題は、他のアブラナ科と交配してしまった"白菜もどき"の廃棄です。
この「チンゲン菜(アブラナ科)と交配したらしき『もどき野菜』」ですが、
柔らかく食べやすいまま、長いこと畑で収穫せずにおけるという在圃性の高さ。
それでも旬を過ぎたので収穫を終え、あとは廃棄するだけとなったものの、
かなり太い根を残して大量にあるため、コンポストの限界容積を超えます。
こうなると畑に穴を掘って埋めるしかない。
廃棄を埋めて作った畝は、地下茎の生長を妨げるため根菜が植えられません。
地上で生長するものに限られる……というわけで夏野菜向けの用地です。
今日は草むしりだけで済ませ、明日から耕して用地確保となります。
全て埋められるだろうか……。
- 2017/03/28(火) 23:59:00|
- 菜園
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直近の仕事が一件完了。
昨日の雨で土が重くなっているため耕耘機は入れられません。
現状で出来ることは用地の確保のみなので、土が渇くまでは待機です。
夜になって実家でテレビを観ると、コンビニ販売の野菜栽培キットが紹介され、
自宅で簡単に野菜が育てられる代物であると説明されていました。
我が家は畑があるので買う必要はないわけですが、
こうした切り口から「畑があったらいいな」と思って始める人が居るとして、
私のように何度か母の手伝いを続けても───
・1年目───母さんの負担を減らすために力仕事だけでも手伝おう
・2年目───(一年目と同じ)
・3年目───あれ? これは面白いぞ!?
───という、なぜ3年目だったのか分からない人間もいるのですから、
キットが動機であろうと、それはとても良いことではないかなと考えます。
私の場合、大体は畑で暴れると気持ちがいいというのが大きな理由です。
・耕す───「うおおおおお!」
・畝を整える───「うおおおおお!」
・廃棄を埋める穴掘り───「うおおおおお!」
・廃棄をシャベルで細切れにする───「うおおおおお!」
私が急に死ぬとしたら心筋梗塞か何かではないでしょうか。
- 2017/03/27(月) 23:59:00|
- 菜園
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終日の雨です。
玉ねぎ、レタス、キャベツに水が欲しかったので、この雨は嬉しい。
本日は、母と妹と妹の彼氏君を乗せて買い物に行きました。
こうして彼氏君を乗せるのは彼が自家用車を持たないためで、
同じスーパーへ行くので、ついでということです。
このお店には近くにタコ焼き家さんがあります。
なかなか人気があり、スーパーを出てからタコ焼きに釣られる人が多く、
数分~数十分の待ち時間があることも珍しくありません。
しばしばスーパーでの買い物を予約(待ち時間)に当てる人も居るようで、
そうすると店側は予約を捌くことに明け暮れ、待たずに買うのは無理。
彼氏君も狙っているのですが、前回は15分待ちのため断念しています。
本日も挑戦するようで妹と共に向かったのですが、
トーテムポールの上から何番目かにありそうな変顔で戻りました。
「30分待ちでした……!」
「よくよく運がないねぇ」
もう素直に予約するのがいいと思います。
[私信]
Mさん:
玉ねぎ+シーチキン+トマトは材料が揃った時にやってみたいです。
私はトマト風味が大好きなので、一人で食べきってしまいそう。
ただ、こないだ体重を量ったら太ってたんですよね……。
ご案内いただいたサイトに行ってみました。
最初の扉を開けたら海中(フィリピンのアポ島)だったので、
思わず「海?!」と驚いた次第です。
- 2017/03/26(日) 23:59:00|
- 日常
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レタス用地の除草作業を済ませました。
玉ねぎと同様にホトケノザが繁茂し、レタスの下敷きなっているため、
全て除くとなると非常に面倒くさいのですが……根性で終わらせる。
この日、(数日前に菜園を契約解除すると書いた)古参の方が現われました。
菜園の用地は、契約を解除する際に原状回復が必要です。
具体的には用地に作物が残っていない状態にして耕しておき、
農具を回収し、ほかには何もない状態で引き払うこと。
耕す行程は地主に頼むことも出来ます。
私は除草作業に明け暮れ、お世話になった返礼に母は原状回復のお手伝い。
そして私は、数日前に母の知り合いから用事を頼まれていました。
町内清掃の日程表(手書き)をパソコンで清書するというもの。
これは仕事の片手間で終わらせています。
お手伝いと除草作業を終えた後、母が日程表を届けに行ったところ、
私宛に礼金を預かって帰ってきました。
「そんなつもりなかったのに……」
「何もお礼をしないんじゃ、そもそも頼みづらいってことよ」
「じゃあ、来期に頼まれた時こそタダでやるって伝えて」
お手伝いでヘトヘトになった母は昼食を作る元気もなかったので、
半ば泡銭だった礼金で外食することになり、車を出しました。
こういうのは、良いお金の使い方だと思っています。
- 2017/03/25(土) 23:59:00|
- 菜園
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母がトマトの苗を種から育てることになり、堆肥を買いに行きました。
野菜を育てる上では接木(つぎき)という方法があります。
異なる植物を接いで癒合させ、ひとつの植物として扱うという技術です。
癒合箇所から上を接ぎ穂、下を台木と呼びます。
目的としては病害虫への対策。
例えば、育てたい野菜の根が特定の害虫に食害される傾向にある場合、
少々の食害では枯れない植物の根を、台木として置き換えるわけです。
こうすることで接ぎ穂への栄養供給に問題がなくなり、無事に結実します。
ただし、まれに癒合箇所で遺伝子のやり取りが行われてしまったり、
台木から芽が出た結果、接ぎ穂に取って代わることもあるようです。
ともかく、トマトも同様に接木の苗が多く販売されています。
しかし種から苗を育てて植えた場合、接木ではないので病気に弱い。
うまく行くかな。
- 2017/03/24(金) 23:59:00|
- 菜園
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仕事のあと畑へ行き、昨日の続きを済ませました。
今日は白菜の用地を潰して2列の畝を作って二十数個の種芋を仕込み。
そんな中、少し前から古参利用者の方が菜園を契約解除すると聞いており、
本日になって奥さんを伴って畑に現われ、改めて報告を聞くことになりました。
もともと学校で校長を務めておられた方です。
胃癌を患っておられ手術は内視鏡のみでしたそうですが、
食事制限が厳しく、あれもダメこれもダメと云われて拷問のようだと。
この方は他にも菜園を借りており、そちらの管理は続けるそうです。
夫婦の野菜をまかなう程度で十分であるとして、こちらの用地を解除するとか。
82歳という年齢もあって、面積の縮小は致し方ない判断です。
作業を終えて帰宅しようと、ふと菜園に振り向いた時、
各用地に残る面々は亡き父に近い年齢の男性ばかりでした。
そうして今回のように、病気や体力が原因で後退を余儀なくされています。
とっくに中年の域に入った私ですら若手です。
この菜園は趣味の範囲で、義務や責任は契約に限られますが、
担い手が不足している業界も、こんな思いをしているのでしょうか。
暮れ始める菜園の人影に、いつまでも先輩で居てほしいと願うばかりでした。
- 2017/03/23(木) 23:59:00|
- 菜園
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雨を含んだ土は重たく耕しづらいのですが、
彼岸に済ませておきたいと思っていた作業が残っているため、
仕事の後に30分ほど畑で作業することにしました。
一部の野菜は在圃性の高いものがあります。
生長しすぎて食用に適さない状態を「薹(とう)が立つ」と云い、
薹が立つまでの期間が長く、いつでも収穫できるものが在圃性の高い野菜。
私にとって身近な例を挙げると白菜やヤーコンです。
前者は外葉で保護されており、後者は豊富な水分を蓄えたまま冬の地中。
今回、まさに薹が立ち始めた大根を全て収穫しました。
その跡地を耕し、ジャガイモの種芋を仕込みます。
先日にも同じ作業をしましたが種芋が残っているのです。
───十数個を埋めましたが、まだあります。
品種を分けて仕込んだため、ここでやめると種類が偏ってしまう。
私の見立てでは今回と同じくらいの用地が必要です。
ううむ、夏野菜の用地は大丈夫か?
- 2017/03/22(水) 23:59:00|
- 菜園
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降水量そのものは少なかったものの、しっかり降ってくれました。
畑は土の状態にもよりますが、ジョウロでの広範囲な水やりでは不十分で、
大抵は強風で乾いてしまうため少量でも長時間であることが重要です。
話は変わって、近々母の仕事場にある柵を自作しようと思っています。
もともとの鉄柵が錆びてボロボロになっているのが理由ですが、
ブロック塀にコンクリートで埋設されている支柱は無事なのです。
ついては、この支柱を流用して柵を作ってしまおうと考えました。
材料は2種類の竹!
直径100mm程度の太い竹は傘木、15mm前後の細い竹は格子。
……なのですが、調達できたのは後者だけです。
前者は知り合い頼みなので入手できるかどうか。
鉈よ、出番だぞ。
- 2017/03/21(火) 23:59:00|
- DIY
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雨が降る前に畑で仕込みを終えたいと思っていたら、
予報より2日ほど早く雨が降り、干していた洗濯物も濡れました。
そんな本日、駐車場でカラスが死んでいるのを見つけました。
猫に襲われた形跡もなく、また樹上から落ちてきたわけでもない様子。
公道で車と激突するなどして即死した後、だれかが移動させたのか。
私が利用している駐車場は山裾にあり、カラスもそこで発見したため、
枯れ木の枝で浅い穴を掘り、落ち葉を集めて隠します。
この山はタヌキが出るので漁りに来ないか心配です。
立派な翼と鋭い鉤爪。
春分の日は「自然を讃え、生物を慈しむ」ことを旨とする日だそうです。
簡素な埋葬は慈しむことにはなりませんが……。
この山にはお寺があるし、ぜひとも彼(彼女)の魂も拾い上げて欲しい。
- 2017/03/20(月) 23:59:00|
- 日常
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明日は〆切なので缶詰めです。
雨が降る前にジャガイモの仕込みを終えたいのですが……。
いかんいかん、今は集中。
- 2017/03/19(日) 23:59:00|
- 菜園
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既刊「幻獣イラスト大事典」と「伝説の武器・防具イラスト大事典」の、
前者から4点、後者から1点が収録されています。
2008・11年と古い作品ですが、今回はA4判で書籍系としては最大です。
現在とは違い線画のある頃の作品なので、懐かしいような恥ずかしいような。
よろしかったらお手にとって見てください。
以上、宣伝おわり。
再び仕事が詰まって畑へ繰り出す時間が減っているにも拘らず、
冬場の食欲も手伝って体重まで増えたことが分かりました。
ああ、畑で暴れたい。
- 2017/03/18(土) 23:59:00|
- 書籍系
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契約している携帯電話の機種が9年目を迎えました。
いわゆるガラケーで、とっくに外装がボロボロになっておりますが、
幸いにもカメラのレンズは無傷で機能的には問題ありません。
3年目くらいにサービスでバッテリーを交換し、今でも3日程度なら大丈夫。
体感的に、バッテリーの"持ち"は4年ほど前から変化がないように思います。
利用料金が少ないので請求は2ヶ月に一度。
スマホも便利だろうなとは思いますが、なんとなく変えないままです。
こうなったら10年を満たすまで使ってやろうと思っています。
でもせめて外装はどうにかしたいな。
- 2017/03/17(金) 00:00:00|
- 日常
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向こう一週間の天気予報を見ても雨が降りそうな気配はなし。
先日に草むしりをした玉ねぎ用の用地は、除草前から土が乾燥していましたが、
平均降水確率が20%に満たない現状に、ちょっと心配になってきました。
「雨が降らないんだよねぇ」
「そう云えば、ここ最近そうですね」
「畑の土がカラカラだよ」
コンビニの店員さんと話していると、彼は云いました。
「梅雨まで待っていただければ!」
「今、3月よ?」
天気の変化や季節の移り変わりを口にする時、
ふと私の中で畑における観点が主軸になっていると気づきます。
それは当然のようであり急いているようでもあるのです。
兎角、年寄りは若い人間の人生を縮めて捉える傾向にありますが、
同様に、色々分かってくると圧縮して取り組もうとします。
その行間にある数多の事柄を取り合おうとしない。
枯れるまで放置するわけではないし、森羅万象は緩やかと知るべしか。
- 2017/03/16(木) 23:59:00|
- 菜園
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直近の仕事を終え確定申告も終えたので、昼間だけと決めて畑へ行き、
ジャガイモ用地を確保し、種芋を十数個ほど仕込んできました。
用地が足りないので残りの種芋は後日です。
今回は収穫を終えた白菜の用地を潰しての確保でした。
彼岸に終えておきたい作業は、ジャガイモとヤーコン。
女性は男性に比べて筋力が弱く、内臓下垂が起こりやすいそうで、
臓器の重さで腸が押しつぶされることにより蠕動(ぜんどう)が妨げられ、
これが慢性的な便秘の原因ともなるのだとか。
そんなわけで食物繊維の摂取に芋類は欠かせないと、
我が家では栽培量の多く、それゆえ用地は広めに確保したいのです。
これから夏にかけて育てる野菜の種類が増えますが……どうしよう。
- 2017/03/15(水) 00:00:00|
- 菜園
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確定申告を終えてきました。
昨日の午前中まで仕事をしていたため集計作業は一夜漬けです。
マイナンバーが導入されたことでコピーの一手間が増えております。
自営業にとっては確定申告が仕事納めのようなものです。
どっと一年の疲れが出るような感じすらします。
「お疲れ様でした」の意味を込めステーキで夕食。
怪物になったつもりで肉を食べると頭が空っぽになります。
- 2017/03/14(火) 21:20:26|
- 日常
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直近の仕事が終わりそうなので、畑で草むしりをして来ました。
先日の玉ねぎ用地は2ヶ所あって、今日は残り半分というところです。
それにしても草の生え方が意地悪い。
玉ねぎの苗は150mm間隔ほどで植えるため広い用地は要りませんが、
それは苗と苗の間が狭いということであり、ここに草が生えると厄介です。
ここ一ヶ月ほどで用地を埋め尽くしたのは「ホトケノザ」らしく、
玉ねぎの苗と絡んでしまい生長を妨げておりました。
完全に埋もれて全く生長していないものまで。
ホトケノザの繁茂は一長一短あり、冬場は雨が少ないため、
あえて放置して地表を覆わせ、保湿を期待することも出来るのだとか。
土中の微生物が乾燥で死に絶えることも防ぐことが出来ます。
しかし今回は玉ねぎの苗が生長できない段階です。
2時間ほどかけて全て取り除き、コンポストに放り込んで終了。
雨がパラついたので期待したのですが、結局は降りませんでした……。
- 2017/03/13(月) 23:59:00|
- 菜園
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幾つか用事を消化している内に2時間ほど予定が狂い、
明朝までに済ませるはずの仕事に遅れが出ております。
「なぁに、僕なら終わらせるさ」と、いつもどおりの自己暗示です。
一昨日の昼に妹の自転車を修理しましたが、夜になって実家へ行ったところ、
居間でテレビを観ていた私の前に、ツツツ……と妹がやって来て正座し───
「なにその『お父さん、お母さん、お世話になりました』みたいな」
「自転車を直してもらって、ありがとうございました……!」
「ハハハ、母さんから聞いたのか」
「すごい風の中で直したって聞きました……!」
「鼻水が真横に垂れたぜ」
「ありがとうございますっ!」
───三つ指をそろえて礼を云うのでした。
「そういうノリ」の一幕に母が後ろで大笑いします。
何度かパンク修理をすると分かることですが、パンクしたまま乗り続けると、
タイヤ内部でチューブが伸びて畳んだようにシワが寄ったり、
酷い時は捻転して千切れそうになることがあります。
これらはチューブの寿命を縮めるため、当然ながら避けるべきことです。
そしてタイヤの内壁とチューブで摩擦が起こって軟らかいチューブが削れ、
消しゴムの消しカスのようなものがタイヤ内部を散らかすのです。
チューブが傷むし散らかるし、いいことは一つもありません。
「正直に云え、パンクしたまま走ったな?」
「……」
「チューブが捻れてたぞ」
「……すぐ降りたけど……てへぺろ」
結局、パンクではなく虫ゴムの劣化ということでした。
- 2017/03/12(日) 23:59:00|
- 日常
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今年の桜前線は今月終盤の予想だそうですが、
我が家には2年に一度くらいで生じる桜の剪定枝があり、
室温の影響からか昨夜になって一足早く開花を迎えております。
これは「どうせ処分するから要らない」と云われたものを貰ってきており、
冬なので害虫も出ず、保管場所を変えることで開花時期が調節できます。
具体的には、ベランダで保管したものを次々に屋内へ戻すという感じ。
剪定済みなので一部は咲かずに枯れてしまうこともありますが、
大半は問題なく咲き、蕾が大きくなったものに乾燥対策を施せば、
我が家の場合、三年前くらいに北海道の親族へ送るなどしておりました。
今年の剪定枝が前回よりも少し遅くなったのは保管場所の問題らしく、
家族の不在時間が長い部屋だったことが原因のようです。
ともあれ、大抵は頭の高さにある花を間近に見ることが出来るので、
日増しに蕾が大きくなる様子は、寒い時期の楽しみとなっております。
花が散ったあとの枝は、畑の肥料に。
- 2017/03/11(土) 23:59:00|
- 日常
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昨日は「左手で草むしりをしたのに右手が突っ張る」と書きましたが、
一日遅れて左腕、右手の親指と人差し指の間が痛くなりました。
ペンが持てなくなるので本日はお休み。
しかし朝になって妹を会社まで送ることになっています。
先日、自転車がパンクしたと聞いて直してやるのを忘れていました。
「後輪だったか?」
「そう」
「後輪か……」(←やりたくない)
仕事を終えてから修理を始め、水を張った洗面器にタイヤチューブを浸けます。
そうして空気漏れを確認したところ……2周しても漏れが確認できない。
バルブの虫ゴム劣化(ボロボロ)による空気漏れと判断。
しかし、リムバンドが切れていると分かりました。
リムバンドとはリム(金属)とチューブ(ゴム)をの間にあり、
チューブが傷つかないよう保護するためのゴム製バンドです。
これの交換が本当に面倒くさい。
詳しい説明は避けますが、後輪ブレーキの分解が必要なのです。
より正確には分解せずとも交換することは出来るものの、
フレームを押し広げる等、かなり乱暴なことをするので避けたい。
そうこうしているとタオルが真横に飛ぶほど風が強くなりました。
鼻をグスグス云わせながら続けること30分くらいで完了。
途中、知り合いのお婆さんがコーヒーとクッキーを差し入れてくれなければ、
どんよりした西の空を睨んで目つきが悪くなるところです。
もうリムバンドは交換用を作っておこう。
- 2017/03/10(金) 23:59:00|
- 日常
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暑さも寒さも彼岸まで───という言葉がありますが、
その彼岸までに畑で済ませておく作業が幾つか残っているため、
本日は仕事を終えてから畑へ行き、2時間ほど色々やってきました。
ちょっと見ない内に玉ねぎ用地で雑草が繁茂し、これの量が凄い。
大きく生長を阻害しており、苗を傷つけないよう除草するのが困難です。
終えてみると、幅60cm/長さ2Mくらいの畝でポリバケツ一つ分。
ねじり鎌などに頼りすぎると玉ねぎの根を切ってしまいかねず、
大抵は指の力で引き抜く必要があり結構な負担でした。
そうして寝て起きると───
「ブツブツブツ……んん?」
───日課である仏壇での読経中、右手がツったように張っています。
正確には合掌すると右手だけが手を合わせづらい。
なぜだ、草を引いていたのは左手なんじゃよ!
- 2017/03/09(木) 23:59:00|
- 菜園
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昨夜は雪がチラつきました。
夜明けにかけて断続的に降り続くも積もるには至らず、
ひたすら室温を下げるに留まり、おもに私の爪先を冷やした程度です。
今日は仕事を一段落させてから妹の買い物に付き合ってきました。
有給をとっての休みということで、もちろん他の社員は出勤しています。
会社勤めの身にとっては身軽な気分になる貴重な時間です。
私は"休みどころ"を心得ていない人間なので、
会社に勤めていた頃は娯楽のために有給をとったことがありません。
それでも平日の昼間に出歩けば気分が良かったように思います。
しかし現在は基本的に自由なので、とくに何の感慨もない。
むしろ近所の学校から聞こえるチャイムの音が恋しくなるくらいで、
つくづく人間は無いものねだりをするものだと感じます。
出勤時間帯に逆方向へ歩くのは、ちょっとだけ気分がいいかも。
- 2017/03/08(水) 23:59:00|
- 日常
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家族が誕生日を祝ってくれました。
ケーキ担当の妹が撮影してくれたので助かる。
我が家では誰が何歳であろうと祝うのが習慣です。
私は甘さ控えめのイチゴが好きなので、ふんだんに使われています。
今回はチョコホイップを導入したためバナナを挟むことになり、
シュガースポットのあるものを選んだので全体的にも甘さ控えめ。
料理は九州出身の母が作った鶏天と、妹が作ったナスの豚バラ巻き。
後者は螺旋状の切れ込みを入れたナスにバラ肉を挟み巻きしており、
肉汁を吸い込んでいるため見た目よりジューシーで美味しい。
好物ばかりだったので食い潰れるまで食べました。
妹からハスキー顔のクッションをもらっています。
良い食事なので勢いに任せて眠りたいところですが……仕事がある。
- 2017/03/07(火) 23:59:00|
- 日常
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また一つ歳をとりました。
友人は自分の誕生日を忘れることがあると云っていましたが、
私のように日記を書く習慣があると、嫌でも日付を意識します。
そろそろ書類等で年齢を書く時に間違いはしないかと思うものの、
これも条件反射的に計算を始め、正確に記すことが出来るのですから、
私自身が自分の年齢に裏切られる可能性は、体調くらいなのでしょう。
そして早生まれなので今年が後厄という扱いになりますが、
前厄から厄払いに行かなかったので、もう何もしないほうが良さそう。
時々、近所の学校に通学している生徒を見ると思うことがあります。
自分が彼らにとっての"大人"という存在になったことで、
彼らが生まれる前のことを「昔は」と云わねばならないことに。
そうやって前置きが必要な対象は年々増えます。
記憶は瞬時に引き出せても、出来事としては十数年のことです。
大人であり続けることって意外と面倒くさい。
- 2017/03/06(月) 23:59:00|
- 日常
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今日は母の仕事場にお客さんが来る日でした。
昨日の表札は本日のための作業でもあり、他にも幾つか済ませています。
この人はデザイナーを職業とし幅広く手がけておられますが、
玄関を上がった時のこと、聞き慣れない言葉を話しました。
「この上がり框の部分を───」
「今の、あがり……何?」
「あがりかまち。 あれ? 方言だったかも?」
上がり框(あがりかまち)。
日本家屋の玄関で靴などを履く時、座れるくらいの高さがある段差のことです。
古い家などでは、靴を脱いでから廊下へと続く床が高かったりしますね。
現代家屋では20センチ以下の低いものが殆どですが、
古くは、地面から膝くらい高さ(45センチ)までと決められていたとか。
近年ではバリアフリーの観点からも低く設定することが多いようです。
「初めて聞いた。 へえぇ、ちゃんと名前があるんだ」
「家の中のデザインに関わることもあって、ちょっと知ってたの」
この上り框で転びそうになるという理由で、私が昨年に踏み台を作っています。
そして先日、家屋の裏口へと続く戸や裏手全体を指して使うこともある、
"裏背戸"という言葉を母から学んでいました。
いずれは使わなくなってしまう言葉なのでしょうか。
- 2017/03/05(日) 23:59:00|
- 日常
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母の仕事場の表札が塗装の劣化で剥がれていたため、
鉈(なた)の柄を自作した時に使った漆を入れることにしました。
彫り付けてある名前に漆を塗る。
この作業そのものは大したことがないものの、問題は私自身です。
かなり近づいて見ながら作業する必要があるのに、見えない。
ようするに30代後半から自覚した老眼のことですが、
あろうことか眼鏡を外しても見えない。
「老眼鏡ある?」
「これ使いなさい」
果たして視界は改善され、これで問題なしかと思いきや、
今度は「眼鏡を外さないと手元が見えない」というクセが抜け切らず、
良好な作業環境であるにも拘らず老眼鏡を外そうとすること十数回。
そして作業を中断すると、今度は周囲(中距離)が見えない。
こうなると普段の私が使っている通常の眼鏡に掛け替えねばなりません。
斯様に、まこと近眼と老眼の組み合わせは最悪に御座候。
「だああああああ! 腹立つ!」
「何よ」
「老眼!」
そろそろ真面目に遠近両用の購入を検討しております。
- 2017/03/04(土) 23:59:00|
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姉の誕生日でしたが電話を掛けそびれました。
今日は「調子が出ない」という母の散歩に付き合っています。
歩く時間は往復で30分。
私も母も座して仕事をするため日常的に運動不足。
とくに母は太めで、足が衰えると心臓の負担が増すのです。
「ふくらはぎは第二の心臓」などと呼ばれたりしており、
直立運動する人間の血液が足へと流れ、再び心臓へ戻ってくる時、
ふくらはぎの筋肉を引き絞ることで昇圧され、心臓の機能を補うのだとか。
よって足が弱ると心臓だけが張り切ることとなり負担が増えます。
下半身の血液が滞留することで、むくみの原因にもなるそうです。
散歩した日は、夜に電話を寄越してきた時の声で"違い"が出ます。
声の張りが昼間と同じならば散歩をした日。
寝起きのような声ならば散歩をしなかった日。
これだけ明らかな差があると母も認めざるを得ないわけで、
今日も半ば無理やりに担ぎ出し、40分くらい歩いてきました。
私にとっては就寝前なので眠気が飛ぶのですが……まぁ仕方ない。
- 2017/03/03(金) 23:59:00|
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ある調べもので恐怖画像を扱った記事に行き着き、
その中に一枚だけ、沼の水面に立つ幽霊の画像がありました。
酷い画像は見慣れてしまいましたが、ふと思い立って"沼"で検索をかけます。
地元から市外へ走ると大きな池があり、私はこれが非常に苦手です。
水深不明で底が見えず、水面下10センチも下れば魚影が消えるほど。
この、おぼろげな水棲生物の影と巨大な沼や池(または湖)という組み合わせ。
濁った25Mプールで3メートルを越す正体不明の黒い影が泳いでいたら、
私は迷わず屋内へ取って返すほどに平常心を逆撫でされるでしょう。
小学四年生まで泳げなかったのが大きな理由かも知れません。
ところが検索結果として出てきた画像に恐怖を感じるものが少なく、
ここで疑問になったのは、どのような条件を怖いと思っているかでした。
・水面に景色が反射していると怖い? → ものによる
・濁っていて水中が見えないと怖い? → そうでもなかった
・規模が大きいと怖い? → 小さくても怖いものがある
・実物と画像で違う? → どちらでも
───いまいち明確でない。
「これはダメだけど、あれは平気」という感じです。
数年前に友人とボートに乗った時は平気だったりします。
一つ確かなことは、全長2メートルの魚を上から見るのは怖いということ。
上記のボートで大きな魚に横付けされたら悲鳴を上げていたでしょう。
深い池や沼で巨大な魚を上から見る……という条件なら確実なようです。
しかし冒頭に書いた市外の池では魚を見たことがありません。
あの池に感じている恐怖は何なのか。
これがハッキリすれば、作品に活かせそうな気がします。
- 2017/03/02(木) 23:59:00|
- 創作
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