20141231

今年も本日で終わりです。
この日記では大晦日の恒例なので元旦に書いた一年の抱負を振り返りますと、
仕事の上での「創意工夫」は、そこそこ実行できたのではないかと思っています。

絵を描く上では、自分の弱点を目の前に突きつけられることの繰り返しです。
どうしようもなく苦手で弱いものを、視覚によって偽りなく暴き立てられます。
挑むも逃げるも自由ですが、後者を選ぶ限り何も変わりません。

かと云って人間は急に強くなったりすることは出来ないので、
そうした中で弱点を補いつつ前進はやめない───というのが創意工夫でした。
同時に、今年からは線画に傾倒しすぎない作業へと移項もしています。

一年前の作品に比べれば、いくらかマシになっている部分もありますから、
今年だけの抱負でなく絶えず続けていくことが大切だと思っています。

ともかく、私の2014年は残すところ6時間くらい。
みなさん良いお年を。

好き嫌い

弟と彼女さんは誕生日が同じなので二人を祝って食事をしました。
この二人は少々偏食で、揃って食べられる物の組み合わせが複雑。

「私は大丈夫なんです」
「逆に俺は食えないんだよ」
「お前ら面倒くせぇ……」

何らかの理由で特定の食べ物を避けるのが「好き嫌い」であるとして、
それが食べ物全体を通じて多いかどうかは分かりづらいです。
思うよりも「食べたことのないもの」は色々あるはず。

すると国内で流通している範囲の食べ物に限った話となり、
その中で多いか少ないかというと、話そのものが限定的になっていきます。
ある家庭で名前も挙がらない食べ物が、隣の家庭では普通に食べられていたり。

私の家族では、嫁いできた母にとっての"納豆"がそれだったようです。
今では普通に食べることが出来るものの、最初は全く馴染みがなかったとか。

私の場合は、たぶんセロリ。
基本的に何でも食べる人間でいたつもりが、これだけはダメでした。

自営業の年末年始とは

今年もそろそろ終わりです。
私は大晦日まで残り数日になると時間の感覚が狂うようで、
まだあと一週間ほどある感じがしており、三日後が新年とは思えません。

この仕事に就いてからというもの、あえて設けないと休みらしい休みはなく、
お屠蘇気分の周囲を尻目に仕事をするも良し、松の内は休むと決め込むも良し、
期間や時節の概念は、この十年で"納期"に置き換わっているのが現状です。

それが不満かというと、そうでもありません。
これでも20代の後半までは「週末と盆と正月は休み」が当たり前でした。

やろうと思えば元旦でも仕事が出来る。
後に巻き返すことが出来れば、どれだけ仕事が忙しくても休める。
結局、私は自分の裁量で小休止が取れれば長い休みを必要としないのでしょう。

しょっちゅう加速と減速を繰り返すのが私の生活であるとして、
みんな同じ速さで毎年を繰り返すのが世間の姿であるとすれば、
そこに生じる"ずれ"みたいなものが、私の年末にある違和感と云えそう。

ふと思います。
今の私が十数年前と同じ会社勤めに戻ったとしたら、
現在の仕事で染み付いた生活感覚は、抜け落ちるまで何年かかるでしょうか。

そう考えると怖くて、この仕事を続けねばと思うのです。

丈夫で長持ちが一番

少し前、買って間もないマウスが早くも不調であると書きましたが、
いよいよ肘鉄でも食らわせて破壊したくなってきました。

・ホイールを下方向に回すと、画面では必ず上方向に作用する。
・ホイールクリックすると微妙にずれたところがクリックされる。
・リンクをクリック後、同位置にあるリンクを勝手にクリックしようとする。

お前をいつ使い始めたと思ってるんだ……先月だぞ。
安物とはいえ比較的まともなパッケージ品を買ったつもりですが、
正直、数百円で投売りされていたラッピング品のほうが長持ちしていました。

ものすごく頑丈なマウスは出来ませんかね。
少なくともパソコン本体が壊れるまで使えるやつ。

飴と鞭

マルチディスプレイの発色設定する時の心境───「もういいや面倒くせぇ!」。

もしくはCG作家さんと親しくなって「終わったら起こして」と丸投げしたい。
(この部屋でCG作家が間に合っていることを忘れている様子)



作品を手掛ける時の大前提として、
「自分が好きな題材を描く」と「他人が決めた題材で描く」があり、
私は先方の注文に沿って描くイラストレーターなので、後者寄りになります。

"寄り"と書いたのは、何から何まで全て注文に沿う───というわけでなく、
各作家にある持ち味も重視され、そうでなければ依頼する必要もありません。
先方の意向と自分の意思で、ちょうど真ん中あたりに仕上がれば最高です。

もちろん大抵は想像が膨らまない題材を担当することが多く、
最後まで「味のない食べ物」を延々と噛むような作業になったりしますが、
反対に途中で「思っていたより面白い」と感じる題材があったりもします。

当然「あの題材を担当してみたかったな」と思うことはあり、
注文されなかった以上は仕方のない話なので諦めるわけです。
こうした些細な落胆を、この十年で何度となく繰り返しています。

そんな中、ある題材の一部を今年の半ばあたりに担当できました。
「ひょっとして次も……」と期待していたら続きを任せられ、
どうにか全てを担当し、一括りの題材を終えられそうです。

こういうご褒美みたいな仕事があると、
ディスプレイの設定も前向きに…………………………なれるか!

もうこんなの神様が勝手にやっといて。

時間の暗闇

実家にある食器棚の整理を手伝っておりました。
母は物持ちがいい人なので、その子供である私たちが幼児の頃に買ったものや、
お祝いでいただいた食器等、割れてダメにならない限り残っているのです。

流行りや機能性なども含め、食器ひとつを採っても変遷を感じることはあり、
食器に疎い私でも模様や器の形状に「これはもう時代遅れなんだろうな」と、
用途には全く問題ない代物であっても、どこか寂しさが込み上げます。

たまにテレビ番組などで古い倉庫にあるホコリまみれの食器が映されると、
衛生的な問題を除けば、大抵は綺麗に拭き取れば使用に堪えるものに見えました。

粗製濫造により骨董価値も見出されそうにない食器は、
ただの一度も水や食べ物を載せることすらないまま暗所に眠り、
とっくの昔に誰の記憶からも抜け落ちて塵の受け皿となっています。

彼らが感じている時間の長さを考えた時、
仏教の"劫(こう)"という単位を思い出しました。

詳しい説明は省きますが、四年に一度だけ天女が舞い降りる岩山にて、
羽衣に撫でられた岩肌が磨り減り、山そのものが無くなるまでの時間だそうです。
むしろ「擦り減らない」として考えることをやめたくなるほど長い長い時間。

風も吹かない真っ暗な木箱の中で、数週間か数ヶ月に少しだけ塵が落ち、
拭い取るには雑巾が真っ黒になるような量となって彼らの顔を覆い、
それでも倉庫の扉は開くことがなく、まして本来の役目に臨むこともない。

叩き割って終わらせてやるほうが、まだ救いがあるようにすら感じます。
今日の整理で棚の奥から出てきた食器は、母が綺麗に洗浄していました。

私も押入れの整理をしようかな。

まだある もうない

年内で店じまいするスーパーの店長が、色々と譲ってくださいました。
私の子供時代から営業しており、店内は今や時代を感じさせるものがあります。
バブルに不況と、様々な荒波を乗り越えての終了は小ぢんまりしていました。

古くて良いもの悪いもの、新しくて良いもの悪いもの。

こういう昔ながらのお店に限った話ではなく、むしろ人間もそうですが、
無意識に「自分が生きている限りずっと在り続ける」と思い込んでいるものが、
何十年か生きていれば心のどこかにあると思います。

「久し振りに戻った地元で、ずっと続いている店がある」とか、
「いつ行っても、あの人が迎えてくれる」とか、そういうもの。
ある程度の人生を満たすと、名札のように掛けられる存在です。

そうして存続しているものは、いわばお風呂のようなものだと思います。
ぶはっと大きな溜め息をつきながら、まどろむ時間をくれるのです。
この湯に浸かることで明日も頑張れる。

そんな存在がなくなると、改めて何事も永遠ではないと思い知らされます。
大勢の人間が係わって守られる伝統ならともかく、個人は小さくて脆い。
子供の頃にはあった店が次々に無くなりつつあります。

ふと思いました。
こうして個人店が数を減らし大手ばかりが連なる時代が来るとして、
今の私のように「子供の頃にはあったのに」と思うような店は、
50年後なら、どんな種類のお店なのでしょう。

……リサイクル店とか?

繊細な汚れ役

実家のエアコンのフィルター掃除をしておりました。
フィルターに付着したホコリを自動で払い落とす等、
昔に比して多機能化したせいか構造が複雑です。

エアコンは3台あり同じ製品なので扱いは共通していますが、
これが同じ高さに設置してあれば作業しづらい部分も同じ。
洗浄したフィルターの乾燥も含め、昼と夜に分けて作業しました。

「ここを押し込んで……(パチン)……ひっ!」
「このフィルターを巻き取らせて……(ガガガ)……壊してないだろな」

決して頑丈な代物ではないので、はめ込みで変な音がするとヒヤヒヤします。

遊びと悪戯の進化

今日は殆ど実家の手伝いに回っておりました。
その途中、遊びに来ていた女子中学生にマッキーのサインペンを手渡され、
動物のイラストが印刷された付箋紙に「何か字を書いてみて」と云われます。

なんだ、この年頃の女の子なら占いとか心理テストか?
可愛いもんだと思いながらも促されるままペンを走らせると───

「あ? 書けない……インク切れか」
「ペン先を押し込むの、グッと」
「あぁなるほど、そういうサインペ───いってぇ!!」
「きゃはははははは!」

───手首のあたりまでビリッと電流が走り、一瞬で全てを理解しました。
私の子供時代にもあった、電子式ライターと同じ仕組みで放電する玩具です。

「くそっ! 昔のやつは分かりやすい形だったぞ!」
「ゲームセンターのUFOキャッチャーで取ったやつ」

思わず手を放してしまうくらいの感電なので、大人でもビックリします。
よく見るとサインペンにはマッキーなんて書かれていません。
やられた、完敗です。

「大人をからかうとは良い度胸だ、さぁ次はお前がやれ」
「え~やぁだ、みんな痛いって云うし自分ではやったことないー」
「試してねぇのかよ! なんてヤツだ」

……前言撤回、今時の女の子はひどい。

サンタは爺さんじゃなかった

昨日のキックスターター連続がけで両足のふくらはぎが筋肉痛です。
直しても乗ることが出来るかは疑問ですが、最善は尽くそう。

昨夜は仮眠のつもりで日付が変わるまで眠ってしまい、
それからずっと起きているので、あと2時間くらいで24時間です。
今日は妹が母の誕生日プレゼントを買うことから始め、色々と走り回りました。

その途中、妹が紳士用の財布コーナーで私に手招きします。

「こういうのがいいの?」
「彼氏君にか、あぁ、いいんじゃない?」
「そうじゃなくて、お兄ちゃんは」

「さっき手持ちはゼロだって云ったろ」
「いや、だから私が買うの、お兄ちゃんに」
「そうなの? いいの?」

私のボロ財布はファスナーの破損で使いづらくなっています。
少し早いクリスマスプレゼントにと買ってくれました。

大事にします。
プロフィール

七片 藍

Author:七片 藍
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