第27緑化地区

フリーイラストレーター七片藍のブログ/第27緑化地区

忘れた頃に

「独りで運転してても退屈だから」と、昨夜は弟の仕事に付き合いました。
車で商品の届け先を確認しつつ、道順の見直しをするわけですが……。
とにかく山の手の田舎町は起伏が激しく、おまけに曲がり角や一方通行も多いです。

手元の帳面を見ながら弟に行き先を指示し、ぐわんぐわんと揺られ続けること一時間の後、
自分が乗り物酔いする人間だったことを数年ぶりに思い出しました。
車を運転する身分になっても、根底では何も変わらないらしいです。

「今のカーブ、すっげぇ来る……」
「マジで? 帰ろっか?」
「もうちょっとだけ頑張る……」

乗り物酔いする人間にとって、"酔い"への抵抗は涙ぐましいものがあります。
やれ遠くの景色を見ろだの、黙ってないで喋れだの、カーブでの傾きに対抗しろだの。
しかし大抵は先制攻撃として「車内の匂い」があり、そこからして手遅れです。

芳香剤から苦手な人も多いことでしょうし、何より観光バスのシートは耐え難い。
あの食べ物とも化粧品ともつかない異質な匂いは、嗅覚から脳を縛り付けます。
いっそ車内に肥料でもぶちまけたほうがマシに思えるほどです。

次に揺れですが、胃液が攪拌(かくはん)されるのかゲップが出そうで出ない。
匂いを遮断するため鼻呼吸をやめると、開いたままの口では頻繁に唾液を飲むため、
泡状の空気をはらんだ唾液が飲み込まれ胃袋は膨張する一方。

ここまで苦しんでも世間は車での移動が主体ですし同情もされないので、
しばしば絶望して旅行と聞くだけで落ち込むという、自身の行動範囲を狭める結果にも。
吐こうものなら周囲からも鼻つまみになり、そうして車内の匂いも無視され続けます。

そんなこんなですから、往々にして「もうちょっとだけ頑張る」のは無意味です。
一秒でも早く車を降りるか横になるべきですし、もう道中に置き去られたいくらい。

「……今どの辺だ?」
「帰り道に向かってるよ」
「うぅ……」
「本当ごめん」

ルート確認は半分以上も残っていましたが、途中下車。
数時間後に詫びの電話を入れたところ、むしろ詫びられてしまいました。

・睡眠不足の日は長時間の同乗を避ける(重要)。
・「ん?」と思ったらすぐに止めてもらい、外で軽い運動をする。
・レモン風味の飴か飲み物を用意する。

ここ数年は自分が運転するだけだったので、うっかりしていました。
弟には埋め合わせしなければ。
  1. 2014/04/19(土) 23:59:59|
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