いつも通り実家の用事を聞きに行き、
コンビニへ買い物に行って帰ってくると、玄関の近くに誰か居ます。
息子さんと娘さんを連れた知り合いのママさんでした。
この息子さんは私の母を気に入っているらしく、
通りかかると必ず会いたがるのものの、あいにく母は体調不良です。
かなりの人見知りですが、最近は私にも少しずつ警戒を解いています。
まだ言葉を憶えたばかりなので、ほとんど会話が繋がらない。
「ごめんな、おばさんは寝てるんだ」
すると持っていた玩具を次々に手渡してきました。
この行為にどのような意味があるのか分かりませんが、
「自分の興味の対象を誰かに示す」という点については、
受容欲求みたいなものなのでしょうか。
「郵便局に行くつもりなんだけど、立ち止まっちゃって」
ママさんが困った顔をしています。
その途中で我が家の玄関先を通ったのでしょう。
「ほら、この玩具はしまえ。
ママが郵便局に行くって云ってるぞ」
どこまで話が通じているのか。
何となく意味を理解したらしく、素直に玩具を受け取りました。
子供に見上げられた時の感覚は不思議です。
彼らの成長には大人の協力が必要で、自分は頼られる側の存在で、
それが他人の子供であっても「力にならねば」と思ってしまう。
親はそれが毎日なのであって……やっぱり大変なんだな。
- 2013/07/31(水) 23:33:43|
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妹が体調を崩して高熱を出し、母と私は膝が痛みます。
ここ数日の雨続きが影響しているらしいです。
私の膝は数年前に自転車で派手に転んだ時のもので、
膝の靭帯を傷つけたらしく、冬場になると痛みます。
膝裏にボールを挟んだまま正座したような圧迫感。
それが夏場に痛むということは温度や気圧が関係するのでしょう。
母も雨が降ると具合が悪いので、同じ原因なのかも知れません。
痛みで翌日の天気を知るには、まだまだ修行が足らないようです。
- 2013/07/30(火) 23:40:36|
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いつも通り実家に電話をかけて用事を聞こうとすると、
受話器は上がらず、母は雨の中で畑の収穫をしておりました。
体温が下がると体調不良のもとだと云ってあるのに……。
畑から戻る最中、ふと足元に視線を下ろすと奇妙なものがあります。
すでに血色を失い、頭部が轢き潰されたらしい魚の死体です。
ヒレの形が特徴的なのでナマズの子供だと分かりました。
「なんでこんな所で死んでるのかしら」
「こないだの大雨かな」
用水路は道路より1メートル以上も下にありますが、
暗きょから溢れるほどの水は小魚を押し上げ、
溢れた水は路面を滑走させたようです。
小枝を使って道路から移動させ、草むらに紛れさせました。
この季節、変わった場所で生涯を終える生き物が多いです。
そしてまた雨です。
もう梅雨時が一ヶ月くらいずれてるんじゃなかろうか。
- 2013/07/29(月) 23:59:38|
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近所に、今年から中学生になった知り合いの子が居ます。
もうこの歳ごろにもなれば軽口を叩くようになりますし、
相手が大人であろうと、どうにか自分を尊重させようとします。
ようするに生意気ざかりです。
長いこと喋っていると、まぁ口は悪いわ短絡的だわと、
自分の少年時代はどうだったのだろうかと、思わず遠い目になる。
私の時は周囲の大人が怖くて仕方がなかったので、
分かったようなことを云うにしても友人の前くらいでしたが、
実際には出口が異なるだけで、基本は同じなのかも知れません。
「あぁもう、うるさいな、夏休みの宿題でもやってろ」
「えー面倒くさい」
屁理屈まみれの返答に辟易し、適当に追っ払う。
面白くない顔で自宅へ戻っていく後姿を見て、
ふと奇妙な感覚が生じ、それが何であるかが分かりました。
この様子を見ていた既婚の知り合いが、
「なになに?」という顔でやって来ます。
「どうかしたんすか?」
「はー、気持ちいいね」
「え?」
「子供に『宿題やれ』って云うの、気持ちいい」
「ははははははは! 分かります分かります!」
「自分はもう宿題やらくていいもんねぇ」
───悪い大人です。
- 2013/07/28(日) 23:59:59|
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ほとんど眠って過ごしました。
そんなに疲れていた感じはなかったのですが、
疲労感を正確に把握できていないなら良くありません。
しかし23時に目覚めてしまうと結局また昼夜逆転です。
もういい、考えるのやめよう。
仕事仕事。
- 2013/07/27(土) 23:59:59|
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昨日の夕立の降水量は地元でも珍しかったようです。
暗渠(あんきょ)から雨水が溢れてゴミが堆積し、
掃き寄せられて奇妙に片付いていました。
用水路から水を汲み上げる作業が省けるので、
ポンプ等を持たない我が家の菜園には恵みの雨です。
「水やりが助かるわぁ」
「僕は洗濯物を取りこみ忘れたけどね」
トランクスが脱水前に戻りました。
もういい、ほっとこう。
- 2013/07/26(金) 23:59:59|
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夕立の落雷でパソコンが何度か飛んでいます。
わずか10分の間に四度も部屋が明滅するのは珍しいです。
書きかけた日記が消えたり、サイトの更新データが飛んだり。
午前中、畑の収穫に付き合いました。
一部のトウモロコシが奇妙な荒らされ方をしていて、
母は「誰かが作物を盗んだのだろうか」と心配していましたが、
話を聞いて確認してみると、なるほど奇妙で何かがおかしい。
その場でかじったような痕と引きちぎられた葉っぱ。
トウモロコシの葉は太い繊維が走るので、引っ張る力には強いです。
人間が荒らすなら葉を剥くだけで済ませますし、これは余計な手順。
「タヌキだと思う」
「えー?」
「道路を横断して、あっちの畑に入るの見たことあるよ」
地元もそれなりに近代化が進んでいますが、
小さな山ひとつもあれば小動物が息づくのも当たり前で、
夜陰に紛れて食料を調達しに来ていたらしいです。
人間が食べても甘いと感じるトウモロコシを食べるとは。
彼らは意外と舌が肥えていそうです。
- 2013/07/25(木) 19:16:45|
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久し振りの雨の中、母を連れて買出しに行きました。
先日から少し離れたスーパーへ足を運ぶようになったのは、
特定の食材が近所よりも安く買えると知ったことによります。
道中、亡き父が入院した総合病院の付近を通ります。
母は未だに慣れないらしく、ざわりと記憶が蘇るのだとか。
危篤に陥って病院から電話が入り、駆けつけること数度。
バイタルの警報を想起させるため、電子音が苦手になったとか。
私はというと病院の近くを通りかかっても何も感じず、
自分にとって何が「それ」に当たるのか長いこと不明でしたが、
2ヶ月前に知り合いの見舞いに行った時、不意に理解できました。
それは病院独特の匂いです。
当時ことさら気になるものではなかったにしろ、
日常と緊急事態を明確に隔てる要素になり得たのでしょう。
慄然として、脳が記憶に塗りつぶされ空気が重くなる。
ほんの数秒で解消されましたが、こんなものが引き金になるのか。
学生が夏休みに入り、2度目のお盆を前にそんなことを思いました。
- 2013/07/24(水) 23:08:14|
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出先で店舗を解体して更地にしている現場を見ました。
どうと云うこともないのですが、ふと実家の引っ越しを思い出し、
さらに、古い実家で過ごした期間が最も短いのは私だと気付きました。
長いこと同じところに済んでいると個人の"座標"みたいなものが定着し、
建物が取り壊されても幻が見えるようで、少し寂しい感じがします。
実家が引っ越して数年になり、以前の土地は今でも更地で、
近々業者が着工すると聞いていて……そうして何が出来るのか。
子供時代に比べて変化した景色は数多いので、
とくに写真が趣味ではなくとも、記録するのは大切だなと感じます。
自分の老後がどうなるかは分かりませんが、
写真を見て懐かしむくらいのことはしたいですね。
- 2013/07/23(火) 22:22:31|
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弟が買い物の出先から電話を掛けてきて、
小売店と通販ではどちらが得だろうかと相談してきました。
どのような理由なのか今回は小売店のほうが安かった様子。
電話からは後ろで口を出している彼女さんの声も聞こえ、
仲の良いことで実に結構ですが、弟は電話口になると声色が優しい。
面と向かって話すよりもリラックスできるのでしょうか。
先日、妹とこんな話になりました。
「どこか寄りたい店はあるか?」
「とくにない……かなぁ」
「でも〇〇〇なら寄りたいんだろ?」
「そこなら行きたいけど、でも遠いから」
「車だぞ、10分も30分も大して変わらん」
「お兄ちゃんはそうかも知れないけど、
頼む側からすれば遠い方は気を遣っちゃうんだよ?」
「……そりゃそうだけど」
もう少し気楽に頼めるよう努力すべきなのは私の方?
弟が電話だと話し易そうに思えるのも、
私が何か気後れさせる要素を持っているからなのか。
「お兄ちゃんは、なんていうか強い力があるし、
そうやってどんどん前に進んじゃうけど、
弱い人だって居るし、そういう人は何も云えなくなる」
これも妹に云われたことです。
元来いじめられっ子だった私ですし、
勉強もできないし体育が抜群だったわけでもないので、
弟妹を気後れさせる何かがあったとしても、とんと思いつかない。
兄って難しいです。
- 2013/07/22(月) 23:59:59|
- 日常
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