新型コロナ療養期間もあって告知が遅れてしまいましたが、
先週18日に発売された───
・Wizards of the Coast LLC社
───こちらにて「発展の暴君ジン=ギタクシアス」を担当しました。
(※バーチャル・アート展は既に終了しております)
(▲実際のカード仕様)
MTG案件としては最初の作品となります。
元となるキャラクターが存在し、作画指定のもと私なりに描くわけですが、
今回は独自の舞台設定(和風)に沿った衣装を考える必要がありました。
とにかくギラギラした攻撃的な姿のキャラクターなので、
おのずと聴いている音楽がトゲのあるものになったり、
何か他に出来ることは……と、無意味に頭を捻った記憶があります。
やっぱり人間より怪物を描いているほうが楽しいなぁ。
- 2022/02/26(土) 23:59:00|
- TCG系
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前回同様に注意書きから始めます。
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▼聖剣伝説3 TRIALS of MANA
召喚魔法キャラクター三面図作成の基本情報
本件は1995年にスーパーファミコンより発売された「聖剣伝説3」において、
ゲーム本編中の、現在より解像度の低いドット画像を公式キャラクター原案とし、
3Dモデル構築のため、出来るだけ忠実に三面図を再現するのが依頼です。
よって、当時のドット画像にはない視点情報(主に背面)を構築するにあたり、
創作による大幅な補填が必要となり、これは原案にもない付加要素です。
これらの点をお踏まえの上、ご覧いただければと存じます。
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■全容
そんなわけで最後の一点は「マルドゥーク」。
古代メソポタミア神話に登場する男神です。
寸詰まりなオリジナル版を引き延ばすにあたって加筆する傾向にあり、
フレイア、ヨルムンガンドと比して描き込みが細かくなりました。
ことに鎧は足りない部分が多く、"背面"は全くの創作となります。
ある程度は「良し」とされたのか本編中では背後からの視点もあり、
悩んだ意味があったかなと考えています。
ラフ時点では顔にヒゲがあったものの、後に削除されました。
その他に全くリテイクがなかったのは幸いです。
■翼および側面の腕を非表示
隠れる部分も描く必要があるため、腕は別レイヤで扱われています。
長身なので、あまり「鎧を着ている」という感じがしません。
靴を分かりやすくするため爪先立ちにしたせいでしょうか。
以上です。
あぁ、ようやく気になっていたことを解決できました。
あとはサイトの更新か……。
- 2021/09/09(木) 14:50:13|
- 絵:執筆情報
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「
フレイア」の時に続きの編集をしておきながら忘れていました。
それでは前回同様に基本情報から。
案件の仕様については前回をご覧ください。
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▼聖剣伝説3 TRIALS of MANA
召喚魔法キャラクター三面図作成の基本情報
本件は1995年にスーパーファミコンより発売された「聖剣伝説3」において、
ゲーム本編中の、現在より解像度の低いドット画像を公式キャラクター原案とし、
3Dモデル構築のため、出来るだけ忠実に三面図を再現するのが依頼です。
よって、当時のドット画像にはない視点情報(主に背面)を構築するにあたり、
創作による大幅な補填が必要となり、これは原案にもない付加要素です。
これらの点をお踏まえの上、ご覧いただければと存じます。
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■側面

今回は「ヨルムンガンド」。
フレイアと同じく北欧神話に登場する巨大な毒蛇です。
続く正面・背面の基本となる重要な段階なのですが……かなり大変でした。
巨岩の形状に沿って想像しながら取り回す必要があったからです。
なお、右側の説明は以下のようなガイドのため独自に作成しました。
依頼にもないことですが、「どんな巻き付き方をしているのか」が分かるよう、
余計なお世話と知りつつ挿入しています。
■正面・背面
これもフレイアと同様に各部品の高さを共有しています。
ガイド情報は「側面よりも分かりやすいかな」と考えて挿入しましたが、
実際に役立ったかどうかは不明です。
この作品についての創作要素は、背面から見た時の頭部に集中しました。
ただしゲーム本編中でも見ることは出来ないと思います。
以上、ヨルムンガンドでした。
次回は最後の一つ、「マルドゥーク」を掲載いたします。
さぁ編集、編集。
- 2020/07/30(木) 23:59:00|
- 絵:執筆情報
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朝方には、雨が真横に走るような凄まじい集中豪雨となりました。
玄関ドアのガラスが叩き割られるのではと警戒したほどです。
さて昨日の記述どおり、執筆作品を掲載いたします。
(スキャナ環境の復帰が遅れているため表紙掲載はありません)
引っ越しが大詰めだったので、すっかり忘れていました。
アザゼル、ニスロク、ダゴン、パズズ、フルフルの5点を担当しています。
次に紹介する一冊は出版元が異なる一方で監修(健部伸明氏)が共通しており、
そのため一部の作品でイラストレーターが引き継いで起用されています。
異なる神話・伝承での悪魔たちが戦ったら───という空想企画のようなもの。
「最強王図鑑シリーズ」として、動物・昆虫・妖怪・UMA・怪物編などがあります。
担当したのは、ルシファー、アンラ・マンユ、バエル、ラーヴァナ、パズズ、
ニスロク、アガースラ、ヴィネ、ザガン、ジャヒー。
この一冊における、パズズ、ニスロクが「幻想悪魔大図鑑」と同じですね。
どちらも描き下ろしですが、大きな理由はニスロクのデザインだったようで、
「『幻想悪魔大図鑑』での作品がイメージに近かったから」だとか。
実は、当初この案件で大きな失敗をしていました。
(作画仕様が同じだったこともあって)依頼内容を読み落とし、
発注数が「幻想悪魔大図鑑」と同じだと思い込み、
5点だと思っていたら2倍の10点……とんでもない失態。
もうそれからは火の車です。
10点だと分かった時点で納期交渉、6月半ばの手術で再び納期交渉、
急ぎの担当作品を優先させて三度目の期間確保……と、全体で一ヶ月の延長でした。
本編中、エキシビションとして悪魔が戦う様子を他の作家さんが担当し、
この2つは私の担当作品が上がった後でないと描けないわけですが、
これに対応したのが上記の「急ぎの担当作品を優先」となります。
───が、この時点で依頼当初の納期は過ぎている状態でしたので、
エキシビション担当の合間太郎氏には、多大なるご迷惑をかけたはずです。
誠に申し訳ありません(会ったら首を絞められそう)。
以上、2冊でした。
- 2020/07/08(水) 23:59:00|
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三面図の公開許可がありましたので今日から3回に分けて掲載します。
(許可そのものは早くに出ていた一方で私が忙しくて……)
少し大きめで見やすくして、それぞれに説明を入れてみましょう。
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▼聖剣伝説3 TRIALS of MANA
召喚魔法キャラクター三面図作成の基本情報
本件は1995年にスーパーファミコンより発売された「聖剣伝説3」において、
ゲーム本編中の、現在より解像度の低いドット画像を公式キャラクター原案とし、
3Dモデル構築のため、出来るだけ忠実に三面図を再現するのが依頼です。
よって、当時のドット画像にはない視点情報(主に背面)を構築するにあたり、
創作による大幅な補填が必要となり、これは原案にもない付加要素です。
これらの点をお踏まえの上、ご覧いただければと存じます。
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まずは「フレイア」。
これに限らず、本件は全て「線画あり」の作画です。
配色はドット画像に近づけた(または同じ)ものとなります。
オリジナルのフレイア(ドット画像)は、
イメージ検索でご覧ください。
■側面
フレイアは、北欧神話における豊穣神フレイと双子の妹に当たる女神です。
1995年のオリジナルでは側面視点のみで、ここから"付加"が始まります。
正面・背面へと繋げるための基盤が作られる(描かれる)段階です。
2頭の猫を繋いだ車を乗り物とするそうですが、オリジナル準拠で1頭に。
オリジナルではフレイアの横顔が隠れていて殆ど見えないため、
この段階での創作要素はフレイアの顔そのものだけになります。
実際には車輪を外した状態や、簡素な車体内部も描かれていて、
車体の傾きを維持するためカウンターウェイトも設置しています。
イタズラ描きなので本編中でも見えません。
この正面・背面が原作にもない「お手本なし」となります。
イメージを壊したくないので出来るだけクセのない顔立ちを目指しましたが、
Youtube動画などで確認すると、割とそのまま使われていて申し訳ない気持ちです。
手綱を結びつけるアイプレートや、足を乗せるステップ等は完全な創作。
マントを除いて大体の部品が側面図と位置(高さ)を共有しており、
以後「ヨルムンガンド」や「マルドゥーク」も同様の手法で描いています。
次回は「ヨルムンガンド」です。
- 2020/06/02(火) 21:07:00|
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作中の召喚魔法"フレイア"、"マルドゥーク"、"ヨルムンガンド"を、
それぞれオリジナルデザインに基づき三面図原画を担当しています。
「聖剣伝説3」は、1995年にスーパーファミコン発売で25年前の作品です。
よって当時のデザインを踏襲するにあたって実機のドット絵が元になっており、
実際には見えない部分や、側面、背面を独自に再現しています。
三面図は初めての仕事でしたが、とても楽しかったです。
しかし、早くも動画が配信されていたりして拝見したところ、
一瞬だけ見えたフレイアの顔が「そのまま」だったため、
なんだか変な汗が出そうでした。
ちなみに本作をスーパーファミコンでプレイしたことはありますが、
友人からの借り物で、ソフトを汚すのが怖くて早々に返してしまい、
少ししか遊べなかった記憶があります。
そして今回のリメイクは、実機を持っていないので遊べていません。
ともあれステイホームの呼びかけに加え、ゴールデンウィークも始まり、
少しでも在宅の時間に彩りを加わえていただければと存じます。
よく考えたら、私は来月20日まで忙しいのでした……うぬぬ。
- 2020/04/27(月) 23:59:00|
- 絵:執筆情報
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少し前に担当した仕事が発売されたようなので掲載します。
ペルーダ(フランス)
バクナワ(フィリピン)
メスター・ストゥアワーム(オークニー諸島)
エキドナ(ギリシア)
吉弔(中国)
以上5点を担当しました。
執筆期間は十分あったのに他の仕事が立て込んでしまったため、
結局いつも通りの突貫工事で日程管理の難しさに打ちのめされています。
精進、精進。
- 2019/07/11(木) 23:59:00|
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予報に反して、遠く北の空に巨大な入道雲を臨む快晴でした。
そこに無風で湿度が停滞し、歩いていると蒸します。
サイト設立20周年で格好よく大きな更新でもしたいところですが、
引越しを控えて荷物をまとめたり、畑と副業でボロ雑巾になったり、
本業に追われたりと私生活そのものが格好悪く、申し訳ありません。
幾つか公開できる作品もあるものの掲載許可の返答がなかったり、
公開時期を知らせて来ない案件が年単位で積もっています。
以下に、そんな中で問題なさそうなものだけ掲載いたします。
▼カンゼン/関ヶ原 完全ビジュアルガイド

(井伊直孝、細川幽斎、長塚正家)
▼PHP研究所/徳川歴代将軍と江戸の偉人 ビジュアル大図鑑
(東洲斎写楽、間宮林蔵、佐々木小次郎、前野良沢、坂本竜馬)
▼ヴァンガードより [忍妖ハンパーガッパー] (「最強!チームAL4」に収録)
水の「畳返し」なので逆手になっています。
▼ヴァンガードより [ライジング・フェニックス] (「宮地学園CF部」に収録)
オリジナルデザインは、Kou Takano氏。
▼ヴァンガードより [悪運の根絶者ドロヲン] (「最凶!根絶者」に収録)
同名の過去担当作品をリファイン。
▼ヴァンガードより [グラヴィティボール・ドラゴン] (「最凶!根絶者!」に収録)
オリジナルデザインは、村山竜大氏。
以上です。
今後とも七片藍と「ether」を何卒よろしくお願い申し上げます。
- 2019/07/07(日) 15:25:00|
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サイト開設19年となりました。
今後ともether、および七片藍をよろしくお願い申し上げます。
サイト更新をしたいところなのですが、編集ソフトが見つからないことと、
とうとう自室に"奴"が出たため、ちょっと一人で格闘しておりました。
まったく梅雨時になると油断も隙もあったもんじゃない。
───まして逃げられるなど。
そのようなわけで更新そのものは出来なかったため、
ブログに掲載することにいたします。
掲載予定のものは残っておりますが、コピーライト表示で制限があるため、
そちらが解決次第に追加で掲載するつもりでおります。
サイト更新は真面目に対策しないといけません。
そして雨が止まない……洗濯物が干せない……。
それでは更新予定だったものをご覧ください。
簡単に説明をつけて並べていきます。
▼ゼクスより [再生の霊蛇オーラヒュドラ] (「因果からの脱出」に収録)

※指定は500式氏の「開眼鳥人ウェアクロウ」との格闘シーンです。
▼ゼクスより [無欠の純硬ダイヤウルフ] (「天魔神狂乱」に収録)
▼ヴァンガードより [リザードアタッカー コンロー] (「究極超越」に収録)
原案は丸山浩氏の「リザードソルジャー コンロー」
▼ヴァンガードより [スピキュール・シャーク] (「再誕の救世竜」に収録)
宇宙鮫です。
▼ヴァンガードより [リクパレイト・ドラコキッド] (「究極超越」に収録)
▼ヴァンガードより [籠り潜む根絶者ヱリンゲ] (「The GALAXY STAR GATE」に収録)
▼ヴァンガードより [忍竜ブライ] (「竜神烈伝」に収録)
▼ヴァンガードより [刻獣ボンバード・ホッグ] (「竜神烈伝」に収録)
▼ヴァンガードより [サイキック・バード] (「オラクルシンクタンク」に収録)
※松島一夫氏の同名キャラクターを刷新。
▼ヴァンガードより [幼生怪人ラバドラフ] (「The Destructive Roar」に収録)
- 2018/07/07(土) 20:50:00|
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以前に描いたものが流用されて下記書籍となりましたので、告知です。
普段ならサイト更新のついでに掲載することが多いのですが、
なぜブログ上かと云うと───
───明日(01/07)からNHK大河ドラマで「西郷どん」が始まるから。
版元からの献本は昨年に届いていましたが、
ドラマ放送開始に先駆けての制作だとは知らなかったのです。
私は自宅ではテレビを観ませんが、実家なら機会がありそう。
西郷隆盛というと同NHKドラマで西田敏行氏が記憶に新しいですが、
私の父が日テレの「田原坂」を録画して繰り返し観ていたためか、
里見浩太朗氏のイメージが強いです。
DVD、買ってあげられなかったな。
- 2018/01/06(土) 23:59:00|
- 書籍系
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